5.0
深い…
奥さんの言う「普通」と言う言葉の中には「贅沢な普通」が潜んでいて、それが旦那さんを少しずつ縛りつけた。
彼がずっと感じていた違和感が、自分が行動できなかったばっかりに、他人とはいえ子供が死んでしまった事件をきっかけに気がついてしまった。
その子供は「普通」すらなかったのに、「贅沢な普通」を求める家族に失望してしまった。それに甘んじていた自分にも。
別の家庭にやましい心は本当になく、「普通」の中にある小さな幸せでも感動できる人たちに、心地よさを感じて依存してしまったのかなぁ。
奥さんが、戻った旦那さんに理由を聞かずにいたのも、「普通」を提供してくれる同居人を失うわけにはいかないと。
結局自分のことしか愛せていない、奥さんもお母さんと同じだったと感じました…。
お互い向き合えないというのは辛いなぁ…。
深い…!
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わたしは家族がわからない