5.0
星五つでは足りない
最後まで一気に読みました。
作品は話数も多く長かったけど、その長さはそのまま内海の心の流れでした。実際長くなかった。作者さんは丁寧にそこを私達に見せてくれたと思います。
スランプに陥って自暴自棄になりかけていた作家内海が遥と出会い、遥の存在が内海の中で少しずつ大きくなり、やがてそれは恋心に変わり、内海の中で葛藤が生まれもがきます。出会った時遥は10歳だったので、私もこの作品を読むまでに時間がかかりました。歳の差の恋⁉︎あり得ない設定もの⁉︎と半信半疑でしたが、徐々に遥や内海の背負って来た過去(現在)が明らかにされ、それ故に出会った2人がお互いが唯一無二の存在なんだとすっと入って来ました。
内海は年上であるが故に葛藤しますが、遥は最初から一貫してぶれなかった。遥の潔さが眩しかったです。
最後に2人は結ばれますが、その辺りはサラッとしていて物足りなさがあるかもですが、私は却ってあれこれ想像力を掻き立てられて良かったと思っています。作者さんの別の作品で内海と遥のプロポーズが描かれているので、それで満足しました。
理想のオトコで作者さんを知りたどり着きました。
読後に温かい気持ちにしていただき、ありがとうございました。
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