ケイツビーの忠誠心、報われない一途な愛に涙しか無い。最後の伏線であって欲しいと願わずにはいられない。リチャードに光ある最期は想像しがたいからこそ余計に。全ての人物の背負うものの大きさに圧倒される展開。辛いけど続きを見ずにはいられない。
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ケイツビーの忠誠心、報われない一途な愛に涙しか無い。最後の伏線であって欲しいと願わずにはいられない。リチャードに光ある最期は想像しがたいからこそ余計に。全ての人物の背負うものの大きさに圧倒される展開。辛いけど続きを見ずにはいられない。
矢代さんって、どこかでいつ死んでもいい(自分の命にちょっと無頓着?)と
思っているように見えていたのですが、「死ぬ」と思った時に走馬灯のように
よぎったのが百目鬼が震えている姿=自分を本当に大事に思っていてくれる人
の姿だった、というところが、だんだん矢代自身が変化してきていることを表
していると思うとグッとくる。それをずっと一途に好きだった影山に思わず
話すということは、矢代の心の中で、段々、影山<百目鬼になってきたのかな、
とおもうとまずますグッとくる回です・・・。
三角さんって本当に人を見る目があるな~と思う。
矢代の良き理解者であり、今後のストーリー展開に
おいてもカギを握っている人なんじゃないだろうか。
天羽さんものちのち百目鬼に救いの手を差し伸べてくれるし、
この二人がストーリー後半も間違いなく重要人物に違いない。
矢代さんの笑顔がとてもチャーミングに描かれていますが、
これ、百目鬼の目を通して見た表情ですよね。もうこの時点で
百目鬼にはある意味「頭」のカオではない、素の矢代の顔を
見せているのかと思うときゅんとしますね。百目鬼もそら惚れる
よなあ・・・
外川さんと嶋君の別れのシーンの時にはセリフを隠しておいて、このタバコを見て
思わず外川さんを思い出す回想シーンで一番大事なセリフを出すという構成の妙・・・
ヨネダコウさんってまるで映画の脚本ように漫画を描かれますよね。この回は胸を
打たれる・・・
この回の「飛ぶ鳥は言葉を持たない」というタイトル、「囀る鳥は羽ばたかない」
とある意味、全く逆の意味ですよね・・・。矢代が自分であり続けるために、前に
進んでいくためには、自分の本心を絶対にさらけ出して生きることはできないと
いう意味なのでしょうか。切なすぎる。でもそれなら、「囀る鳥は羽ばたかない」
のは百目鬼の矢代への揺るがない想いを表しているのかな?想像が膨らみます。
百目鬼の一途な気持ちが、矢代に届いて、矢代の心の呪縛がほどけるエンディング
を祈るばかり。
この辺りはしんどい回なのですが、私は、刑事が百目鬼の過去を
酷くののしっているセリフを、咄嗟にキスで遮る矢代の気持ちを考
えるとグッときてしまいました・・・。お互いへの気持ちが、もう溢れ
始めている二人を見ていると切なくてたまらない。二人は、お互い
には本心を隠していないといけない立場ですが、こんな風に第3者
を挟むことで、お互いへの気持ちが鮮明に見えてくる・・・作者のこの
描き方が上手すぎて震えます・・・
薔薇王の葬列
146話
第50話(3)