5.0
外川さんと嶋君の別れのシーンの時にはセリフを隠しておいて、このタバコを見て
思わず外川さんを思い出す回想シーンで一番大事なセリフを出すという構成の妙・・・
ヨネダコウさんってまるで映画の脚本ように漫画を描かれますよね。この回は胸を
打たれる・・・
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外川さんと嶋君の別れのシーンの時にはセリフを隠しておいて、このタバコを見て
思わず外川さんを思い出す回想シーンで一番大事なセリフを出すという構成の妙・・・
ヨネダコウさんってまるで映画の脚本ように漫画を描かれますよね。この回は胸を
打たれる・・・
この回の「飛ぶ鳥は言葉を持たない」というタイトル、「囀る鳥は羽ばたかない」
とある意味、全く逆の意味ですよね・・・。矢代が自分であり続けるために、前に
進んでいくためには、自分の本心を絶対にさらけ出して生きることはできないと
いう意味なのでしょうか。切なすぎる。でもそれなら、「囀る鳥は羽ばたかない」
のは百目鬼の矢代への揺るがない想いを表しているのかな?想像が膨らみます。
百目鬼の一途な気持ちが、矢代に届いて、矢代の心の呪縛がほどけるエンディング
を祈るばかり。
この辺りはしんどい回なのですが、私は、刑事が百目鬼の過去を
酷くののしっているセリフを、咄嗟にキスで遮る矢代の気持ちを考
えるとグッときてしまいました・・・。お互いへの気持ちが、もう溢れ
始めている二人を見ていると切なくてたまらない。二人は、お互い
には本心を隠していないといけない立場ですが、こんな風に第3者
を挟むことで、お互いへの気持ちが鮮明に見えてくる・・・作者のこの
描き方が上手すぎて震えます・・・