5.0
男たちが美しい!
鶴の刺青に意表を突かれる。
横向きに描かれがちな日本の鶴というより、「半島」の鶴のようだ。
多国籍、在日コリアンや中国人台湾人が混淆した裏社会はリアリティがある。
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5310位 ?
鶴の刺青に意表を突かれる。
横向きに描かれがちな日本の鶴というより、「半島」の鶴のようだ。
多国籍、在日コリアンや中国人台湾人が混淆した裏社会はリアリティがある。
黒社会を描いた香港映画みたい、絵も人物造形もそれっぽく。
馬勇がかっこよくてハマる。
猥雑な感じの舞台設定なのにスタイリッシュでクール。
静けさをたたえていながら熱さを感じる独特の作画はたまらない魅力。
流石に大沢在昌原作だけあってプロットも緻密で人物造形も感情移入しちゃう魅力的な人物ばかり
とりわけ俠気の描かれ方に深みがある。
虚無感を漂わせていた男、清濁をあわせ呑み込みリアリズムに徹する刑事、二人がマタギの眼に見据えられる中少しずつ変容しながら、なお変わらず最後まで自分の筋を通すところが感動的。
そのふたりのために手足となって自ら犠牲となった者たちの死も心打たれる。
凄惨な過去を持った敵対する刺客にさえ感情移入してしまう。
読後感は清涼。
何度も読み返してその都度新たな発見があり感想も生まれてくる。
絵もキレイ。
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HEAT -灼熱-