1.0
既視感
この漫画を描かせているのは編集者なのかと疑いたくなる程に、オリジナリティが感じられない。その上、強引な展開を妙な理屈っぽさで補填する傾向があり、B級映画のような稚拙さを露呈している。
絵は普通。
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この漫画を描かせているのは編集者なのかと疑いたくなる程に、オリジナリティが感じられない。その上、強引な展開を妙な理屈っぽさで補填する傾向があり、B級映画のような稚拙さを露呈している。
絵は普通。
登場人物が代われば、世界の見え方も変わる。
誰が何を考え、どういう言動に至ったか。
特に、妻同士の初対面時に居酒屋で起きた出来事は、各々の育ってきた背景が凝縮されて浮き彫りとなる形で表現されてあり、作者の知性を感じた。
何故そんな傲慢で意地悪な事を言うのか?
何故そんな事にすら気付きもせずのうのうと生きてこれた癖に、それ以上まだ幸せを掴むつもりになれる程傲慢なのか?
とどの詰まりこの対峙である。
誰もが共感する水戸黄門的なサレ妻視点もいいが、越後屋的なシタ妻視点は斬新で読み応えを感じる。
先ず何よりも絵が残念。何故か全員顎が出ており、作家自身の顔に対するバランス感覚が悪いため、読んでいて気持ちが悪くなる。
次に話が残念。女の愚痴あるあるからの男成敗ドヤァみたいな不自然な展開の連続には、どこか怨念じみたものを感じる。経験談からの夢展開だろうか。
まるでイジメられっ子の描いた復讐劇を見せられるような漫画で、一話で飽きたが二話目も読んでみるもやはり残念な出来だった。
これは、我慢して読んでいけば、いつか評点通りの感想を得られるのだろうか。考えるだけで憂鬱な気分になったので、これにて終了。
現代女性達の抱える闇にスポットライトを当てて掘り下げていく話。キャラクターやストーリーの作り込みが秀逸で、一体何百人分の人生を聞き込んで凝縮したのだろうかって位にリアル。そして絵も上手いので、他人の人生にショートトリップしたい方にお勧め。
導入は面白い。絵は雑だけどバランスが良く、真面目に描いたら実は上手いんだろうなってのがわかる。尚、作中で真面目に描いた感じがした事は一度もない。ストーリーはあまり面白くない。総じてまぁまぁの評価。
勿体ない作品なので何故面白くないのか、何が面白くないのか真面目に考えてみた。多分それは主人公の成長過程の描き方が雑な事に起因しているのではないだろうか。むしろ、初めから強いのか、はたまた弱いのか、そもそも強さの要因が悪魔依存過ぎたりするので、実際キャラが成長してるのかよくわからない。すぐ大怪我するし、すぐ死ぬし、すぐ復活したり、ネジの外れたぶっ壊れキャラを演じる割に酒もタバコも殺しも出来ないとか普通かよという残念感。オマケに謎に崇められたり狙われたりする。後から出てくる悪魔の存在を際立たせる為に、今迄の強キャラが鼻糞化するのも多用化しすぎて良くないかな。偶にやるから効くみたいなのをわかってない。全体的に初め意外性を感じるが、何から何まで意外性に頼り過ぎ。次第に慣れ、期待は薄れ、違和感だけが残ってしまう。狙われる原因なんかは今後描かれるんだろうけど、わかったとしても最早なんかだかな。見る者の虚をつく事を狙い過ぎているうちに、蛸の足食いのような先細りの展開になっちゃってることに気付かざるを得ない。だから最終的に面白くなっていかないんだと思う。
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