5.0
世界一大切な言葉は最後に残しておく派
「お前、私のこと好きだろ」
誰がどう見ても、聞いても、絶対、歩はうるしのことが大好き。それなのに大事な大事な一言「好き」はある理由から、まだ言っていない。ここぞというときのために取っておいている。これをけじめと言うのだろう。
しかし、「好き」以外は全てと言って良いほど、好きの気持ちを表現しきっている。その言葉の数々が女性を喜ばせるもので、それを無骨な歩が無表情で言うものだから面白い。うるしは転がされている。
この作品はからかい上手の高木さんを書いた作者さんの作品とのことだが、私は高木さんは好きじゃない。あまりにも人の好きの気持ちをもてあそびすぎているように感じる。
しかし、この作品は、「好き」をうまく避けながら好きを伝える、幸せいっぱいのお話なのでとても楽しい。
歩の言葉に照れずにいられる人はいるだろうか。
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それでも歩は寄せてくる