5.0
ナイス!!
『宴』が『縁』になってるとこが
なんとも言えないんだなぁ。
幼なじみの女の子の結婚式
彼女に、友達以上の気持ちを抱きながら
その想いを告げる事なく過ごしてきた
彼の目線で描かれる、回想ストーリーが
切ないけれど、晴れやかで爽快。
短編でありながら、満足度の高い作品でした。
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12
1360位 ?
『宴』が『縁』になってるとこが
なんとも言えないんだなぁ。
幼なじみの女の子の結婚式
彼女に、友達以上の気持ちを抱きながら
その想いを告げる事なく過ごしてきた
彼の目線で描かれる、回想ストーリーが
切ないけれど、晴れやかで爽快。
短編でありながら、満足度の高い作品でした。
ぶっちゃけ序盤は、少女漫画にありがちな展開。
主人公は素直で健気な天然女子で
彼女が好きになる男は、ハイスペ俺様キャラ
愛のない結婚からのスタートっていうのも
正直、王道設定…が、期待を超えてくるストーリー展開、引き込まれます!
千和の気持ちを蔑ろにする北斗の言動は
一見『酷い男』なんだけど、実は誰より彼女を大切に想っている事が伝わってくる。
そして、なんと言っても!
喧嘩ばっかのドタバタラブコメと思いきや
お互いの想いが繋がる瞬間の描き方は、ため息が出るほど美しい。
完璧に見えて、不器用な北斗の垣間見える人間性と
自己肯定感低めに見えて、芯の強さは人一倍な千和
結局最高にお似合いなんです!
ほんとに夫婦って何だろう?
1番大切で、近くにいるはずの人が
1番わからないあの辛さ
何かを伝えなければいけないはずなのに
気持ちを言葉にする事も、それを相手にぶつける事もできない辛さ
登場人物全ての繊細な心理描写が素晴らしく
胸に響くセリフが刺さる。
主人公の旦那の言動はイライラするんだけど
男性は本来、プライド高くて甘ったれな生き物。
外では虚勢を張ってる分、家の中ではワガママ放題になる人が多い気がする。
そういうとこ、すごくリアルで震えた。
壊れてしまったものは、元通りにはならないけれど
また1から、作り直す事はできるはず。
そういう意味での、2度目のプロポーズだとしたら
次こそはきっと、うまくいくんじゃないかな。
お互いがお互いを大切にできるはずだから。
おやすみ、おはよう、ありがとう
当たり前のように言える誰かが隣にいるって
実は奇跡みたいに素晴らしい事なのかも。
そして、それを守るための『さようなら』も。
何というファンタジー!
それでいてリアリティに満ち溢れたこの世界観
最高に面白かったです。
ハトが恋したお相手は、笑顔の素敵な優しい主婦。
彼女には、絶賛反抗期中で会話のない息子と
悩みを相談しても、生返事の単身赴任中の夫がいるものの
誰にも必要とされていない喪失感に苛まれている。
そんな時現れた、自分に好意を寄せてくれる男の子(息子の友達)
この子がなかなか、クセモノなのよねぇ。
女の扱いがうまいっていうか…若さゆえの押しの強さと暴走気味の距離の詰め方も
ときめきを忘れつつある40代主婦にとっちゃ、たまらないでしょ。
客観的に見ると、ぶっちゃけ男達は皆頼りない…
だけど、実はそれぞれいいとこあるんだよね。
それに気付かせてくれるのが、ちょいとお節介なハトの編集長さん………
家に訪ねてきたスーツ姿のハトの言動がファンタジー通り越してカオス、もう大好き。
2話完結という短いお話ではあるものの
面白さは当然の事ながら、切なくなったりキュンとしたり、ふわっと感動させられちゃったりと
とっても濃い内容で素晴らしい作品だった!
願わくば、続編希望!
オタクでズボラでガサツな主人公は
そこはかとなく魅力的なアラサー女子
そんな彼女のまわりの人たちも、やっぱりすごく魅力的なわけで。
彼女の平凡(?)な毎日を見てるだけでも、十分楽しめる、ん、だけど…
いやはや隣人、紺くんの破壊力よ!!
覇気のないイケメンキャラと思いきや…なかなかやりおる男です。
この作品には魅力的な人ばっか出てくるのですよ。
加えて絵がキレイ、ストーリー、展開、台詞回し
どれを取っても文句なし…
もう沼ですわ、抜け出せないの。
永遠にハマってたいの、最高です。
光の見えないつらい状況で生きてると
人間って腐っていく。
でも彼は希望を捨てなかった、だからこそ自分の道を切り開けたんだと思う。
お母さんが、いかに大切に彼を愛して育てたか
その想いをきちんと受け取り、裏切る事なく生きた結果が現在の彼なのだと。
それにしても、室伏さんの存在はでかいね!
心も体も不安定なこういう時期に、こんな大人が近くにいてくれたら最高だなぁ。
教師とJKモノは、ぶっちゃけあまり好きじゃないんだけどこの作品はツボでした!
まず、キャラが良い。
主役の2人はもちろんの事、モブや脇役の彼らまでも良い感じ。
あとはストーリー展開、センス良い台詞回し、綺麗な絵…
それに、チャラくて冷めてるハイジンの垣間見える優しさと主人公を想う気持ちが最高に良い!!
しれっと、独占欲出すのやめてくんない?
ゲスい事言うけど、常に彼女の事を最優先に考えて無理強いしない感じもやばい。
キュンが止まらないとはこの事か…
すごく、面白い。
いいですね!
大人になるほど、なかなか言えない事を
スパッと言っちゃうクロエが素敵。
これが普通の女子高生なら
なんだ?お前みたいな小娘が!って言われちゃうんだろうけど
美しいフランス人っていう設定が良い。
彼女の言葉はまさに、現代社会の矛盾を指摘している故、大いに納得させられる。
んー、スカッとするぅ!
面白い、すごく好きです!
まず登場人物のキャラが最高に魅力的。
主人公のハコちゃんは当然良いんだけど
やっぱり月沼…いやぁ、もう全てがドンピシャ好みでつらい。
あとはロボやテトリスなど…ストーリー上、ハコの行く手を阻むいわば悪役キャラも
垣間見える彼らのバックボーンが悲しかったりして、心持っていかれる。
警察官もホントに良いキャラ。
こちら側で生きる事をドロップアウトした人たちの生き方。
不法侵入や窃盗、ましてやサツジンは紛れもなく犯罪だし
過去がどうであれ、彼らを養護する事はできない。
そんな人間の暮らしが、こんなにも魅力的なのは
とにかく、見せ方が素晴らしいからだと思う。
ストーリー展開、絵、セリフ、心理描写
全てが好み。
無言のシーンでも語ってるのが凄い。
少ない言葉で多くの事を気付かせるのが凄い。
ばら撒いた伏線を、さらっと回収しているのが凄い。
まるで映画を観ている感覚に陥る瞬間があるのは
背景を含め、ひとコマひとコマの存在感が強烈で絵が映像のように映るから。
細かい事だけど、ハコは月沼を『カラ』とは呼ばないよね、1度も。
彼女が彼を『月沼』として認めてている証拠だと思う。
レビューが長文になっちゃったけど
実はまだまだ語り足りないし、この作品読み終えてすぐ2回目読んだけど
今、3回目読み返してるくらい好きで
とにかくこの作家さんの大ファンという事だけは言っておきたいです!
短い作品ではあるものの
田舎特有の、居心地悪い閉鎖感や
そこで生きてきた、そこしか知らない年配の人々の凝り固まった思考と
謎に強い結束力が凄くてキツい。
とにかく、気持ち悪いあの空気感が
読んでるこちら側にも痛いほど伝わってきた。
当たり前のように、定期的に集う親族達との近すぎる距離感
しかしその誰とも、心を通わせる事はできない孤独感。
唯一、解り合えたはずの少女とも
成長と共にすれ違い、離れていき、疎遠になって、主人公は生まれ育った町を出る。
それは、ごく当たり前の事だけど
やはり誰の目にも、彼女は『故郷を捨てた人』に映る。
いくら近くにいたからとて、お互い何も理解し合えない人達に一体何を伝える事があるだろう。
登場人物の顔を、きちんと描き込まない描写には、意味があるんじゃないのかなと推測してしまう。
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縁もたけなわ