1.0
人の命をなんだと思っているのか!
産婦人科にスポットをあてている、ハートフルなお話…のように一見見えるけれども、最低の読後感。
他のかたも散々ご指摘のとおり、主人公及びその周りにクズが多すぎる。
不倫だの人の赤ちゃんをもらうだのあげるだの。
この主人公は、本人が自認してないだけの、破滅思考型人間。
個人的に一番酷いのは、おそらく作者の生命観なのでしょうが、我が子を失くして落ち込む母親に対して、すぐさま次の子どもを作ろう!という家族。でもあたし過去に避妊手術したからもう作れない、悲しい!でも主人公のおかげでどうやらまた作れそう!幸せ!という倫理観でした。
あくまでも亡くした悲しみではなく、避妊手術したからもう作れない悲しみとして描写されていたことが驚き。
もちろん、次の子どもを作ること自体は全く素晴らしいことで否定するものではないのですが。
なんだけどね。描写があまりにも、もう作れないことに対してのみ比重をおいていて。
そしてそのオチでいいの?て感じでした。
一事が万事、こういったズレがあるのは時代だけのせいでしょうか?
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3
いのちの器