5.0
失恋こそ人生最大の学び
さすが、実力ある漫画家さんなので
どの作品も深く、でもユーモラスでコミカルな雰囲気も残しつつ、共感できる部分もありリアルでファンタジック… という、魅力的なものばかり。
特に「月…」は印象深い後味を残しました。
中にはあのラストが嫌、とか、漠然とした未来への約束事が映見の父親のようになる可能性が示唆されている… という意見もあるようですが、私は映見の失恋後の一年を千早の台詞が支えたように、彼女の逆セリフが千早の今後の支えになるだろうと思えたし、
影から月のように見守っていた千早の役目もここまでで、映見はこれまでは知らない所で千早に支えられていたけど、今は自分の足で明るい太陽の光を感じる未来に踏み出せるまでになったんだな… と素直に感じられました。(あくまでも個人的な感想です)
これまで自分の気持ちより、映見の人生を大切にしてきた千早だからこそ、未来に父親のような過ちは絶対にないと確信しています。ここで離れる事が最大の彼女への愛。
遊び人どころか、本当は誰よりも真面目で繊細で優しい人だったんだな… という、180度変わる千早の本性も素敵でした。
どれもシーンごとのひとつひとつの台詞が生きていて、余韻を残す作品の数々でした!
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失恋専門