4.0
死も生も愛も
死者が視えてしまう彼女と死者の声を聴いてしまう彼のお話。
ホラーを楽しみながら2人が強い絆で結ばれていくラブストーリーも楽しめます。
あらゆる死者に対峙しながらも、支え合う2人の愛がなかなか素敵です。
死者に苦しめられていた彼女の悲痛な声を彼は出逢う前から聴き続け、探していたという背景があるので、彼女を見つけてからの彼の溺愛ぶりは見ていてニヤニヤするレベルですし、常に彼女を守ろうとする姿はかっこよく頼りがいがあります。
時間軸が行ったり来たりするので、たまにわかりづらい時もありますが、本当に様々な死者が出てきて、生と死について色々と考えさせられるストーリーです。
ホラーでありながらヒューマニズム感もかなり感じられます。
死者は怖いもの、という単純な概念ではなく、生きていたからこその悲哀や、死者になってからの孤独、無念が描かれていて、死者は未来の自分なのだと、身近に死を感じさせられて、なかなか深いです。
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死と彼女とぼく