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ゲス女オンパレード
かたおかみさお先生の描くゲス女とゲス女が成敗される様がホントに痛快で癖になります。でも実際職場にこんなゲスな奴らがいたら嫌だなぁ…ストレスすぎて仕事にならないと思うので、こうして漫画で楽しむのが丁度いいです(笑)。
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3466位 ?
かたおかみさお先生の描くゲス女とゲス女が成敗される様がホントに痛快で癖になります。でも実際職場にこんなゲスな奴らがいたら嫌だなぁ…ストレスすぎて仕事にならないと思うので、こうして漫画で楽しむのが丁度いいです(笑)。
いきなり最終回のネタバレから書いてしまいますが、主人公夫婦は離婚しません。離婚してもいいですか?というタイトルではあるものの。
主人公は日常的に旦那から受けるモラハラと、周りに弱音を吐けない、弱い自分を見せたくない、悟られたくないという性格から自律神経失調症になります。
通い始めた心療内科の先生との診察の中でさえデモデモダッテが止まらず、先生から【まずは自立するために仕事をすること】を提案され、始めた介護のパート先でつまずきながらも職場に沢山いるシングルマザー、離婚経験者の話を聞いて経済的自立を目指し資格取得と正社員登用を果たします。
途中までは現状に不満を持ち続けながら結局現状に甘んじているだけの専業主婦にイライラしていましたが、物語終盤ではゆっくりですが一歩ずつ前進していく主人公が見られてよかったです。
旦那からいつもヘラヘラしていると見下されていた主人公の性格も、幼少期の両親の構図を間近で見ていて父に萎縮していた経験からだったというバックボーンも生々しく、また自分の気質を作った原因である父に【あんたのせいだ!!】と声を上げられたこと、
不倫ではなかったにせよ少なからずときめきを感じながら家で一切しなかった皿洗いをシングルマザーとなっていた同級生の家に上がり込み手伝っている旦那に【あんたなんかいらない!!離婚だよ!!】と言えたこと、
これは主人公が自分という殻を破れた瞬間だと思います。グッと来ました。
ラストまで読んで、結局愛はなくても離婚しないという決断に至ったこの夫婦を見て、正直【え、それでいいの?】というモヤモヤはとてもあります。
ですが現実にいる夫婦の中で、譲歩の先にある妥協や諦めに至りそれでも離婚しないという決断をした夫婦は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。離婚するのだって気力体力使いますし。子供がいたら尚更ですし。
夫婦の悩みなんて恥ずかしくて外に打ち明けられないからと、大なり小なり仮面夫婦を演じているケースはとても多く感じます。
そういった、なかなか光の当たらない部分に思いっきり焦点を当てたこの作品はゾッとしたりハッとしたりの連続でした。
辛辣なレビューも多数見かける作品ではあるものの、実際人は不完全だし、弱いし、性格悪い部分もありますよ。
そういう人間なので、私は好きな作品です。
絵柄のポップさと4コマで淡々と進む構成のシンプルさに侮ってはいけません。組織で働く人間にとってついつい忘れがちで、でもとても大事なエッセンスをぎゅっと詰め込んだ作品でした。
登場人物全員に満遍なくフォーカスもされ、広告社としての組織図を垣間見られたのもさることながら、しっかりベースの作られた人物像なので感情移入もすんなりできました。
さらに、みんなそれぞれ欠点もあるけれどいい人なのでみんなを応援したくなるんです。結局は【人】なんですよね。
これからもたまに読み返したくなる素敵な作品でした。
独特な絵柄や特徴あるナレーションの台詞回しなど、確かにややクセの強い作風ではあるかもしれません。
ですが、現代を悩みながら生きる少年少女から大人まで、すべての人の心にガツンと「生きるとは?」「しっかりと生を生きているか?」と問いかけてくれる、重厚な小説のような作品です。
私は何度も読み返してはセイやトモ、名もない登場人物たちに想いを馳せています。流し読みではもったいないですよ!しっかりと時間を取って向き合うべき作品だと思います。
表紙からして少しレトロな作品なのかな?なんて先入観を抱いてしまいましたが、ごめんなさい!!
面白い作品は時代に関係なく面白いんだと気づかせてくれた作品で、一気に最後まで読んでしまいました。
オムニバス形式で進むストーリーですが、どの作品にも作者先生の、人への深い愛情を感じます。
話の主軸が呪殺というおどろおどろしいものということを忘れてしまえる程、登場人物みんなが(お人形さんのマリーちゃんや黒猫さんも含め)とても人道的で魅力的です。
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社内探偵