2.0
他のレビューにもありましたが、ヒロイン菜乃花やモト彼タカトの思考が悲劇的過ぎます。
菜乃花のマイナス思考が控え目や臆病というより、悲壮感を背負いすぎて鬱陶しいほどに重いし。
ただ単純にモト彼タカトの性格が子供過ぎて、好きなのに素直に態度に現したり優しい言葉を言えなかっただけなのに、菜乃花はうまく行かなかったのは自分のせいだと思いこんだりして、さらに重苦しい。
再会後にせっかくけじめをつけようとしても、爽快感はゼロ。何やらもはやドロドロに‥。
あと友達の優子も気が強いしっかり者のキャラと言うよりは、マウントとりたい意地悪女のように映るし、千里は自分の事しか頭にないワガママ女。
そんなに悪人じゃないよ、と中和させようと半端なエピソードが織り混ざったため、人物設定がぐちゃぐちゃに。
作者は、序盤は今彼ハヤタの良い子ど明るい人柄により菜乃花がタカトとの苦い思い出から救われていくほのぼのしたストーリーにしたかったのでは?と思うけど、人物全員の気持ちに深入りしすぎたため話がゴチャついて、明るさもほのぼの感も爽快感もなく完全に失敗しています。
せっかくかわいらしい女の子、イケてる男の子が描けたりキャラの描き分けも出来て画力はあるのに、もったいない。
ストーリーは菜乃花ひとりの気持ちに絞り、他のキャラはたとえば友達の優子や千里の印象が悪くなるセリフや描写はせず好感が持てる部分だけクローズアップするなど練り込み、ネームの変更をするだけで3点評価以上のストーリーになるのではないでしょうか。
1点にしたいところですが、画力があるので2点としました。
- 2