やとゆさんの投稿一覧

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   百戦錬磨の騎士さまは見初めた令嬢を逃がさない

   4.0

   2020/11/19 16:40

   永遠の愛信じますか？

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   ヒロインには婚約寸前までいった好きな人がいました。
   しかし、その人はたくさんの浮世を流すプレイボーイで、初心なヒロインは遊ばれただけだったのです。
   彼の浮気現場を目撃したヒロインは、涙にくれながらも、慰めの言葉をかけてくれた男性に、永遠の愛を信じるかい？と問われ、ええ、信じるわ、と答えます。
   ヒロイン、婚約の話を白紙にします。
   けれど、心の傷はすぐには癒やされず、彼が好んだ派手な化粧や挑発的なドレスで宴参加していた、ある日、王太子に紹介された侯爵令息、遊び人だというヒーローに、化粧が似合わない。と侮辱され、唖然としてしまう。
   ヒロインは、もう、会うことないだろうと考えていたヒーローと意外な所で再会する。
   王妃様がヒロインの結婚相手にと、引き合わせたのが、ヒーローだったのだ。
   カドを立てずに、断る方法を考え、お付き合いをしたが、どうしても気が合わなかった。と言おうと示し合わせて、かりそめの交際が始まりす。
   しかし、ヒーローの助言、もとい、貶されたくなくて化粧やドレスを変えていくうちに、ヒロインは大変魅力的な女性へと変わっていき、ヒーローも装飾品やドレス贈り、ヒロインの変貌に目を疑うことになる。
   努力して、誰もが振り返る美少女になったヒロインをヒーローは、誰にも渡したくない。永遠の愛を捧げたい。と思うようになるが、ヒロインが一緒に過ごしてくれるのは、王妃への建前であり、前の恋人が好きなのだ、と思っているヒーローには、ヒロインの愛の告白も響きません。
   伏線含めて、大変よくできたお話でした。
   ヒーローは、両親がお互いに愛人を持つ、仮面夫婦であったため、始め、永遠の愛を信じられせんでしたが、ヒロインの頑張りや愛を惜しまない姿に心惹かれていくのがよくわかりました。
   ヒロインも、信じてくれないなら、信じるまで、愛を注ごうとする所も好感が持てます。
   両想いなのに、すれ違ってしまうシーンは、応援せずにはいられません。
   ラストも、上手くまとまっており、これぞ恋愛小説という素敵なお話でした。

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2. 

   悪役令嬢は没落後、伯爵の歪んだ溺愛に翻弄される【特典付き】

   4.0

   2020/08/14 11:17

   気の強いヒロイン

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   ヒロインが性格の悪い悪役令嬢だったけれど、家が没落してからは、必死に働き、かつての自分を反省して、慎ましい暮らしをしていました。
   そこに現れたのは、子供の頃にイジメて楽しんでしたヒーロー。
   ヒロインが仕事と住む場所を失うかもしれないピンチを、結婚を条件に助けてくれますが、謝罪はいらない。と謝らせてくれない。
   さぞや冷えきった夫婦になるのだろう。と予感しながら結婚を承諾し、いざ結婚してみると、初夜から熱烈に求められる。
   ヒーローの前で怯えた姿を見られたくなくて、高飛車な言葉でヒーローを煽ってしまうヒロインが可愛らしい。
   「下品な赤毛の男に組み敷かれるのが癖になりましたか？」などヒロインが昔、口にした悪口をわざと持ち出すところにヒーローのヒロインへの執着が感じられて、何度も読み返したくなります。
   どちらも歪んでいますが、ヒロインの好きな子ほど、イジメてしまう子供時代の心理の方がわかりやすいです。
   二人がすれ違いを経て気持ちを確かめあうまでが、じれったくて上手く作られたお話だと思います。
   特に、セリフの使い方が素晴らしく、センスを感じました。
   溺愛系が好きな方にオススメです。タイトルまんまですね。

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