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いろいろなあやかし(妖怪)が次から次へと出てきます。作家さんの想像力に感心しつつも、人の想念のこもるところには何かしらの力が宿り、そしてそれは蔑ろにしてはいけないものだという日本古来の自然観や宗教観が表れているような気がして面白いです。
戦いなどややハードな描写がある一方で、読み終わると何故か絵本を読んでいたかのように癒されているのも不思議です。
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いろいろなあやかし(妖怪)が次から次へと出てきます。作家さんの想像力に感心しつつも、人の想念のこもるところには何かしらの力が宿り、そしてそれは蔑ろにしてはいけないものだという日本古来の自然観や宗教観が表れているような気がして面白いです。
戦いなどややハードな描写がある一方で、読み終わると何故か絵本を読んでいたかのように癒されているのも不思議です。
自分を教え導いてくれる人、多かれ少なかれそういう役割を持った人物が誰しも身の廻りに存在すると思う。時には救われ時には耳の痛いことを言われ、一緒の時間を過ごす間に人生にとって大切なことが身に染み込んで行くんだな。とそんなことを考えさせられる作品でした。
アイヌの金塊をめぐる手に汗握る冒険活劇!百年前の北海道や極東アジア北部の自然、そしてそこに生きる狩猟民の知恵を知ることもできて楽しい。
ただ、人間同士や動物相手の戦闘シーンで残酷描写があったり、物語の鍵を担う囚人たちのエピソードではサイコパスみが強烈だったりします。苦手な人は閲覧注意かも。
弓さんのように、家族の内で孤立するのは寂しいだろうなと思います。大家族で暮らすことが多かった時代は、たくさんの兄弟姉妹がいて誰かしら気にかけてくれたり世話してくれたのだろうけれど、今は基本的に核家族だからその辺はいっぱいいっぱいで頑張らないといけない人が多い。自由の代償といえばそれまでだけど、都市部では地域の絆もどんどん失われていっているのだから、各家庭はますます孤立するばかり。こういう子のことを何とか掬い上げる制度を国や地方公共団体単位で考えられないものか、と思いました。
過保護とも言えるほど生徒の個性や存在を肯定してくれるコロ先生が、手入れと称して心を癒し特性を伸ばしていくお話。先生は同時に賞金首として攻撃される対象にもなっていて、生徒たちはあの手この手で暗殺方法を研究し実行していく辺り複雑です。学校教育とは緊張と寛容から成立する。
少年院の入院者に軽度知的障碍を持つ者が多いという、問題の原因の一端を踏まえた物語の展開の仕方に納得するお話です。少年院を退院した後のサポート体制など支援の仕方を考えるうえで、この漫画を読む人が増えて一般の理解が深まればその一助になることもあるのではないかと思いました。
ともあれ、障碍を抱えているだけでも大変なのに更に厳しい家庭環境に晒されて生きざるを得なかった少年の心情を考えると、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の意味がわからないでもないなぁと感じました。
相手の心理を読むのが得意な整が事件に巻き込まれては解決していく。それがまた次の事件につながっていて…伏線を回収するのも楽しい、心理ミステリ。
実際にはこんなふうにホンワカと暮らしつづけられる夫婦は少ないのでは…と斜めに構えてしまうほどほのぼのしていて、心が刺々しいときに読むと落ち着きます。そうはいっても常に二人の生活だと各々妥協している面も垣間見られ、現実味もある漫画です。
兄王子が素直で可愛く癒されます。登場人物も立場によって義理と人情の板挟み的に悩む人、謀略に加担する人などシンプルな絵とは裏腹に多様な人間模様も楽しめる。
私の周りにもこれは、と当てはまる方がいます。その行動にたまに腹の立つ事もありましたが、この漫画をよんでASという障害を知り腑に落ちたため見る目が変わりました。
生きづらさを感じている人達のためにも広く読まれることを願う作品です。
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夏目友人帳