3.0
いろんな意味で読まなきゃ良かった。
お姉ちゃんのエリカがとにかく可哀想すぎる。
結末は後味が悪すぎるし、タイトルの「顔面格差」も酷すぎるので、星を2つ減らしました。
美醜とは主観であり、勝手に世間が評価する価値観であって、顔面造形に「格差」などもともと存在しない。
それにこの作品からは、この副タイトルが暗示する「美しい方が格上」というようなメッセージは感じられなかった。
むしろ作者さんは、顔の造形に振り回される人々の愚かさを描いていると感じた。
編集サイドが、キャッチーなタイトルにしようと安易に付け足した印象。
物語自体はとても面白く、星5つです。
姉だけでなく、弟の心理も描いてくれているので多角的に物語を理解することができます。
最後、親の価値観に毒された自分を発見するのが自分自身であったことも評価できるポイントです。
こういう話は、大抵他人(だいたい美形の異性)が、「どんな君だって素晴らしい結婚しよう」とかなんとか言って、主人公はようやく自己肯定することができた…みたいにまとめることが多いので。
本当にエリカがなんとか報われる形で終わって欲しかったです…。
大人になってある程度地位を得てから弁護士たてて、親子の縁を切るよう裁判起こすとか…。そうしたら父親も会社で立場が悪くなり、悪評が立ち母親も共倒れ。
失うものも大きいが、両親に一矢報いることができる。
それか、両親が機能していないのだから、せめて姉弟で助け合って生きて欲しい。
姉がパーティーで無い物のように扱われて、弟は心を痛めないのか…?
泣いている同級生は慰めに行くのに、姉には冷たい。実の父親がはっきりしている姉に対する嫉妬があるのか。ここはここで歪んでいる。
長く語ってしまったが、それだけ色々と感じることの多い漫画でした。
何度も言うが読んだらとにかく読後の後味が悪い!
むしゃくしゃするわ気分悪いわで眠れなくなってしまったので、レビューを書きなぐることにしたんです。
こんな長い文章を読む人がいるのか疑問だが、この漫画は読んだ後、このように深夜に長々しくレビューを書く羽目になるから注意して欲しい。わたしは読まなければ良かった!今後、エリカのことを一生心配して生きる人生になるだろう!
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醜女のシンデレラ~母と娘の顔面格差~