このシーンは昔も今も泣ける。
輪が紫苑の本音を隠さずありのまま、ありすに初めて吐露するシーン。
気が狂う程の孤独を体験し、現世を夢だと錯覚する紫苑。そしてありすが木蓮であることを拒否する原因が自分だと思っている。愛する木蓮が現世で目の前にいるのに、紫苑として抱きしめることもできない。8歳の子どもには背負うものが重すぎる。
輪がどんどん大人びて、当初の面影が見えなくなった。
私は、この重大な罪をおかした春ちゃんが、逃げ回り弱々しく人に守られようとしている様がどうしても同情できない。
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ぼくの地球を守って
063話
第58話