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様々な国の熟年男女のストーリー。
海外を舞台にした「黄昏流星群」的な作品です。
恋愛ものと言うよりは、熟年男女の機微を通したヒューマンドラマだと思います。
一見すると地味なストーリーですが、後からじわじわくる感動や面白さがあります
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887位 ?
様々な国の熟年男女のストーリー。
海外を舞台にした「黄昏流星群」的な作品です。
恋愛ものと言うよりは、熟年男女の機微を通したヒューマンドラマだと思います。
一見すると地味なストーリーですが、後からじわじわくる感動や面白さがあります
高校生がタイムスリップ・・・という、ありがちな設定ですが、歴史知識の乏しい主人公が信長と入れ替わるというのは面白いです。
ストーリーは良い意味で「いい加減」で、時代考証や史実に囚われること無く作られていて、少年マンガらしく読みやすい内容だと思います。
しかし、反面で歴史に詳しい方は不快に思うかもしれません。
残酷な描写もあまりなく、全体的にライトなノリで歴史に興味の無い方にこそオススメしたい作品です。
余談ですが、この作品に限らず、なぜ最近の信長はオールバックなんだろう・・・
信長の肖像画ってチョンマゲだよなあ(-_-;)
巷説百物語の続編。
前作の主人公、山岡百介が晩年に「不思議な話」を明治の若者たちに語るという内容です。
前作同様、質の高いミステリーで大変面白いです。作画も原作のイメージを損なわず、良くマッチしていると思います。
作品に対する不満ではありませんが、気になることが一点、
前作と比べ、1つのエピソードのボリュームが増えたためか、1つのエピソードに対する話数が増えています。
その1話辺りの区切りかたが強引で、折角のシナリオを「ぶつ切り」にしたような読みづらさ、テンポの悪さが気になりました。
これは作品の問題ではなく、掲載にあたっての編集の問題だと思いますので、非常に勿体ないなと感じました。
鎌倉時代初頭、二人の天才仏師の物語。
動の運慶、静の快慶。
2つの大きな才能がぶつかり合い、高め合って時代を超えた傑作を作り上げる・・・というスケールの大きなストーリーです。
この作品内で運慶・快慶はライバルとして描かれていますが、その交流は爽やかなもので読んでいて好感が持てます。
一点、この作品を読むにあたり注意すべき点があります。
東大寺の金剛力士像は昭和の頃までは阿形は快慶、吽形は運慶が制作したと伝わっており、それが「常識」でしたが
1988~1993年にかけて解体修復が行われ、運慶がプロジェクトリーダーとなった慶派のプロジェクトとして様々な製作者が携わった作品だと判明しました。
そして、このマンガ運慶は1988年に初版の作品です。
つまり現在の解釈とは違う、古い説で描かれています。
しかし、それは欠点では無く、学説の移り変わりなどの歴史のロマンを感じるスパイスとなっていると思います。
なぎらさんが昼間からお酒を飲んで、だらだら喋るだけの漫画です。
しかし、何故かそれが面白い。
悪いイメージしかない昼間酒ですが、なぎらさん独特の「ゆるい雰囲気」のお陰で嫌らしさを感じさせないのが魅力。
絵も雰囲気に良くマッチしています。
オムニバス形式で購入しやすく、話数も手頃です。
昼間酒という取っ付きにくいテーマの作品ですが、酒漫画に嫌悪感が無いならオススメしたい作品です。
近未来の沖縄県、海上に建設された人工島での物語。
海難事故で父を亡くした少女が、父を追いかけ、海で成長していく・・・という典型的な少女の成長物語です。
ラストの主人公の成長した姿にはホロリときます。
世界観や設定はありがちな内容とも言えますが、ラストまでストーリーが綺麗にまとまっていて好感が持てます。
絵も丁寧な感じで読みやすいと思います。
話数も手頃で購入しやすく、海洋ロマンが好みなら買いだと思います。オススメ。
言わずと知れたグルメ漫画の草分けにして金字塔です。
バブル期のグルメブームの一翼を担った存在で、作品からもバブル期の元気だった日本の雰囲気を感じます。
オススメしたいのは特に前半、山岡さんのやさぐれた感じと、悪役然とした海原先生が堪らなく格好いいと思います。
「このあらいを作ったのは誰だあっ!」
とか最高です。
剣と魔法のファンタジーな世界観のバトル漫画です。
ファンタジーものでありがちな作者が一人で考えた良くわからない不思議世界に読者がついていけない・・・というような事も無く、わりとすんなり読めました。
良い意味で適当で、ファンタジーもの特有のダラダラした世界観の解説でテンポが悪くなることもありませんでした。
内容は典型的な「少年誌のバトル漫画」です。
特殊能力(魔法)を駆使し、敵への怒りや仲間との友情を爆発させて、巨大な敵に立ち向かう・・・
良く言えば「王道」、悪く言えば「ありがち」なバトル漫画です。
でも、こういうのが面白いんです。
一昔前まで「ファンタジーものは売れない」と言われていましたが、こういう作品を読むと「時代が変わったな」と感じます。
手塚治虫のエピソードが、関係者へのインタビューをもとに紹介されていきます。
エピソードを読んで感じるのは、やはり手塚治虫は天才なんだということです。
偏執的なまでの作品への情熱や、飽くなき探究心、命を削るような創作欲は天才のものだと感じました。
その天才に必死で食らいついていくアシスタントら虫プロのスタッフ、手塚治虫と原稿をめぐり必死の攻防を見せる編集者たち・・・ノンフィクションのみが持つ生々しい迫力を感じます。
また絵が内容によくマッチしていて、現場の熱気が伝わってくるようでした。
神様・手塚治虫の生身の姿がここにあります。
どことなく昭和の雰囲気のある恋愛ものです。
オムニバス形式ですが、登場人物が重なりあうのが特徴で、ある物語の主役が、ある物語では脇役となり・・・といった具合に、さりげなく「登場人物のその後」が描かれているのが嬉しい。
「人と人はかかわり合っている」「人はそれぞれの人生で主人公」といったメッセージなのかな、と感じました。
ちなみに14話~は独立した読みきりです。
悪くはないけど、ちょっと微妙だったかな・・・。
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