3.0
期待して読み進めましたが。
溺愛部分は、もっと後かなーと、無料分13話を読み終えて感じたので、私はここでやめておきます。
主人公が父親譲りの賢さと勇敢さで、父親の仇の敵国の将を討つ(暗殺)……という流れまでは、家族のなかでの不当な扱いも、
本人がどこ吹く風と立ち向かっているので、気になりませんでした。
仇を討とうとした瞬間、ヒーローである王太子の横槍で阻止されて、しかも自分と結婚しろとワケ解らない状況で唇奪われたあたりから、うーん……と、私のなかで微妙な気持ちに。
主人公の置かれた環境は、この手の話のなかでは設定に説得力があり、両親の考え方の違いや貴族としての在り方、兄妹の対応などもそれぞれの性格や性質が良し悪しはともあれ、納得のいく描写で。
ただの不遇なご令嬢ではなく、不当な扱いにも立ち向かう本当の意味での誇り高いご令嬢といった感じが好きで、読み進めていたのですが。
相手役の王太子。
タイトルに溺愛と謳ってますが、ちょっとひねくれてるのか、小学生男子のようなからかい方
(郷土料理とはいえ、山盛りの虫料理を食えというのは、ちょっと……しかも、結局止めるし。いや、何がしたい?)
メイドや側近の騎士を主人公のために連れて行くにも
「お前が逆らうことがあれば首をはねる」
って……。
いや、王太子が言うとシャレになりませんて。
(本人はからかいのつもりでも、ご令嬢は家と国を背負ってるワケだし)
んー……最初のシビアな設定からすると、この王太子のやることが、それと見合わず中途半端にふざけられて、私は不快になりました。
ストーリー展開は面白いので、多分、冒頭の感じを面白いと思える方なら、楽しめると思います。
-
1









売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される