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好き嫌いは分かれる
主人公の父親は躾と称してDV等の虐待をしていたため、自分が出来そこないで役立たずだと刷り込まれて育った。そのため吃音症になり、いつまでたっても自分に自信がなく劣等感が強い主人公が、結婚によって過酷な環境から救い出されるサクセスストーリー。
夫も元々の身分等により劣等感が強く、少し(?)言葉足らずなところがある。主人公と夫は性格的に相性が良いこともあり、一緒に過ごすようになってから少しずつ距離を縮めていく。
主人公は長年の環境で刷り込まれた考え方を簡単には変えられないが、夫と暮らし始めてからは自分を変えようと一生懸命努力し、マイナスの環境から本当に少しずつ良くなっていくところがリアルで違和感なく楽しめる。
主人公のオドオドした性格(少しずつ変わっていくが)が苦手だと感じる人はいるかもしれないが、そこさえ気にならなければハマると思う。
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オークの樹の下