5.0
深い…
敏腕スパイの任務遂行のため作られた偽家族、ちち(黄昏:スパイ)、はは(いばら姫:殺し屋)、娘(アーニャ:超能力者)、ペット(ボンド:予知能力犬)ですが、アーニャにだけは全てお見通し。でも、アーニャのことはぼんやりとしかわかっていない。知るの何か怖い。
間違いなく単純に読み物として面白い。声出して笑ってしまったり…
でもそれだけじゃなくて、登場人物それぞれが戦争による傷を心に深く負っているのが辛い。家族を失ったり、実験に利用されたり、生きていくための仕事だったり…辛くてたまらない。ボンドが実験のことを思い出すのがまた辛い。(私は無類の犬好きです)
黄昏…誰そ彼だったのか…辛いな。
面白いはずなのに、確かに面白いのに、めちゃくちゃ笑っているのに、ふとした瞬間とても胸が苦しい。些細な場面でも戦争とはいかに惨いのかという真逆なところに思考が引っ張られる。MISSION20で管理官がガキのテロリスト達に語った戦争の描写にとにかく引き込まれ涙が止まらなくなった。戦争を知っている人からすると、もちろん私も含め今の日本人の殆どはこのガキみたいなものなんだろうな…
最新7巻まで読んでますが、読み進めるごとに1巻の始まりのページを思い出す。お互いを知らない(知られたくない)夫婦、姉弟…切ない。
幸せになって欲しいし、本当の家族になって欲しいけど、どうだろう…都合よくまとまってくれることを期待してます。
-
0
SPY×FAMILY