5.0
さすが岩下先生
表紙絵と、中身にはだいぶ絵の雰囲気が違ってきてはいます。
でも、さすが「人の〝機微〟を描きたい」なんてかっこいい事おっしゃる上、見事に体現しちゃう岩下先生。
原作が原作なだけに、シリアスで人間のぐちゃぐちゃした部分にスポットライトが当たるのでそれが苦手な方には受け付けないものになってしまうかも。
でも、だからこそ人間のある種美しさというか、光る部分みたいなのがより一層引き立っていて心に突き刺さります。
岩下先生のすごいところは、人間の汚いとこもちゃんと丁寧に、そして包み隠さず人を描くから人間の綺麗で強い部分がみずみずしいくらい読者側に鮮烈に響いてくるところ。
読み進めるのはなかなかかもしれませんが、読後は必ず救われます。
他の漫画作品にはないものを感じられるはず、おすすめです。
- 18
少女 新装版