5.0
かわいい絵とは裏腹の衝撃的な設定
タイトルと表紙絵からてっきり可愛らしいファンタジーかと思っていたら、衝撃的な展開に驚きました。
しかしながらトリッキーというわけでもなく、とても興味深い設定で、皮肉のきいた社会派の漫画でした。
子どもたちをいわゆる「農場」で育て鬼の食用肉として出荷するという設定は、残酷なように見えて、実際は人間が牛や豚などに行っている行為そのものです。おそらく牛たちだって、可愛がって育てられていると思っていたのに急に捌かれて無念だろうと思います。
私たち人間はその大切な命をいただいているんだということを忘れてはいけないし、無駄にしてはいけないということを改めて感じました。
また、そこから抜け出そうと知恵を絞る子どもたちのパワーや、次々と待ち受ける壁、失望と希望が繰り返される様にはハラハラドキドキして、目が離せませんでした。
いい作品だと思います。手元においておきたいくらいです。
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約束のネバーランド