4.0
面白い
被害者と加害者という関係の単純な憎み憎まれでは表せない複雑な愛憎が面白く表現されていると思う。その一例としてシュウのユースケに対する感情が挙げられる。
自分を酷い目に遭わせたユースケを激しく憎む一方「お前はこうでなくちゃいけない」というある種の理想像のようなものを押し付けてきたり、記憶を失った状態のユースケの人格に対する好感情と元のユースケへの悪感情がないまぜになっていたりとある意味ではシュウも環達と同様にユースケの虜になってる1人と言える。
元悪人であるユースケのことを惹かれてはいけないと思いつつだからこそみんな惹きつけられてしまう。色んな意味で読者の心理をも揺さぶる、細かい難点はあるかもだけど名作の部類だと思う。
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君が僕らを悪魔と呼んだ頃