5.0
年齢は関係ない!
80代のおばあちゃん、まり子さんは文芸作家さん。家には三世帯が暮らしていて、おばあちゃんはちょっぴり邪魔者扱い。色々あって家出をしたまり子さんがたくさんの人と出会い、昔想いを寄せていた相手とほんのわずかの間恋愛をしたり、年を取ってからの初めての親友が出来たり、本当にたくさんたくさんの人と繋がりました。
最終話まで読み、家出をしたから繋がった人たちを見て、本当に出会いは「宝」と感じました。
私は、まり子さんの半分くらいの年齢です。家族を持ち、自分の時間は昔よりもずっと減りました。そして新しいことにチャレンジする気持ちは年齢と共に失われ、新しいことなど一つも始められませんでした。でもこれを読んで、ちょっと勇気を出して新しいことを始めることができました!
このお話はフィクションです。理想もいっぱい詰め込まれているし、第一そんなに世の中甘くはないとは思います。でも、それでも、確実に私の背中を押してくれた作品です。
出逢えてよかった。
たとえご都合主義と言われても、私にとって「傘寿まり子」は勇気をくれた1冊です。
ありがとうございました。
作者様、本当におつかれさまでした。
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傘寿まり子