5.0
軽やかなり。
生まれつき目の見えないクノン少年。
魔法使いとしての資質は持ってるらしいけど、いくら「英雄の傷跡」とか綺麗ごとを言われても「見える方が良かった」とふさぎ込む内向的な少年、だった。
しかし「見えないなら目を作ればいい」と発想が転換してから途端に明るく紳士的(しかもちょっとズレてる)になり、魔法にも対人関係にも積極的になっていく。
専属メイドのイコもなかなかの人物。
「障害を乗り越えていく物語」でも「魔法チート物語」でもない、でも良い意味で末恐ろしい天才クノンの成長の物語です。
そのためか、読後感が軽やかなのがよい。
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魔術師クノンは見えている