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死後の世界への転入手続きをする役所っていうのが斬新で面白い設定だと思います。役人になれる人がある一定の人というのも。訪れる人のエピソードが泣けるものが多く結構読む方もエネルギーがいります。
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32668位 ?
死後の世界への転入手続きをする役所っていうのが斬新で面白い設定だと思います。役人になれる人がある一定の人というのも。訪れる人のエピソードが泣けるものが多く結構読む方もエネルギーがいります。
過去に行って自分の知らない父親という存在と向き合って、未来を変えようとする主人公。父を恨んで生きてきた主人公が真実にたどり着けるのか、過去を変えることが出来るのか、変えたとしたら現在がどうなってしまうのか、気になります!
いくえみさんの作品は大好きで、その中でもこの作品は上位です。主人公がイマイチパッとしない感じが共感できるというか。でも主人公なだけあって、やはり光るものはあり、前向きでまっすぐで嫌味がなくて。自信もなくて、ダメダメな、主人公が頑張って痩せて垢抜けて行く、そして失恋でまた少し落ちていく。応援しながらみてしまいます。
こうのさんの作品のなかで一番好きです。すずのキャラクターが魅力的だし、嫌味な人も出てはきますが心底嫌な人はいない。読後心が洗われて行くのがわかり、清々しいです。
旦那さんの個性が強いのが、引くくらいですが、それにも負けず劣らずミカリンのアクも強い。この男にして、この女ありといった感じ。見てる分には楽しい夫婦だねーって笑えます。テンポよく読める。
結婚して子供ができて、いつのまにか女から妻、母親に役割が変わって。恋愛とか好きとかの感情なんかいつのまにか忘れた主人公が、目の前に現れた夫とは正反対の男性に忘れかけていた女としての本能を思い出し惹かれる。でも家庭も大事。揺れる女心がせつないです。
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死役所