4.0
華やかではないけれど
本編・外伝、読了しました。
不幸に処刑された時点からの巻き戻り、からの逆転劇、というド定番ですが、最後まで楽しめました。
領地の運用や悪役への対抗策など、戦略的な要素がしっかりしていて、それも華やかな快刀乱麻でスッキリ!ではなく、じわっと外堀を埋めつつ堅実な戦略で乗り越えて行くスタイルが、他であまり見ない展開かなと思いました。
悪役がゴリゴリのファンタジーなハチャメチャ言動で暴れてくれるので、主人公側の堅実さとのギャップが際立ったのかもしれません。
悪役の末路も、単純に「ざまあ」ではなく、どこか制裁する側の闇を感じる描写だったのが個人的に刺さりました。
悪役の彼女は、一度退場した後、何となくお話が停滞し始めたなあと思った矢先の再登場で嬉しくなるくらい、良い仕事してました。
序盤の絵柄は正直拙いのですが、途中から劇的に線が綺麗になりますし、キャラクターの描き分けが意外と?しっかりされていて、拙いと言いつつも、ちゃんとこのキャラクターは誰なのかと理解しながら読み進められます。
個人的には、本編のヒーローの変な前髪と序盤の日和過ぎるキャラクター造形が納得出来ず、本編の恋愛要素はおまけくらいにしか思えなかったんですが、外伝の方のヒーローは最初からガラッと恋愛物っぽい仕様になっていました。
外伝の方は逆に、戦略パートの落としどころが強引になってしまっている感もありましたが…。
外伝の最後の最後で、アイコンの絵(表紙)が本編ではなく外伝のものだと知ったのが実は一番の驚きだったかもしれません。
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2度目の処刑はお断りです