STK_09さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全21件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    一度読んだら一生忘れられない作品

    平和な日本で平凡に生きてきた日本人、奥村英二。
    IQ200の天才児でありギャングのリーダー、アッシュ・リンクス。
    そんな、どの角度から見ても交わるところのまるでない二人の少年の出会いから物語は始まり、彼らとその仲間達は、徐々に国を蝕む巨大な陰謀に巻き込まれていくのだが、その中心でストーリーの支柱となるのが、アッシュと英二の関係。
    序盤のうちは、頭脳にも身体能力にも優れたアッシュが一行を牽引し、英二はそのお荷物になっているだけの状態に見えるが、そうではない。
    優れた容姿と能力を持って生まれたせいで、他者から搾取され続け、傷つけられ続けてきたアッシュの心を、ただ一人、英二だけが癒し、救う事ができた。英二と出会った事で、アッシュの人生は間違いなく変わったのだ。
    だからこそアッシュは他の何よりも、それこそ自身の命よりも英二を大切にし、守ろうとする。
    アッシュと英二の、友情とも家族愛とも恋情とも違う、しかしその全てを含んだかのような形容のしようのない無償の愛は、どんな言葉でも言い表す事が困難だ。
    最後まで読了した時、読者はきっと、ラストシーンのアッシュはどんな気持ちでいたのか?彼の人生は幸せなものだったのか?を延々と考え続けてしまうことだろう。アッシュは答えのない問いを読者に投げかけていった。
    これだけ数多くの漫画が溢れた日本でも、読者の心に爪痕を残す作品は数少ないが、『BANANA FISH』は間違いなく、そうした名作の中の一つである。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    NEW
    さすがの名作

    少年漫画の名作というと、知名度の関係でどうしてもジャンプ系作品の名前が数多く挙がりがちな中で、燦然と輝くサンデー系の傑作。
    原作・作画ともに実力については折り紙つきの作家タッグだけに間違いない。
    少年漫画らしい仲間との友情に加えて、敵味方に存在するプロフェッショナル軍人、巨大企業の陰謀やSF要素など、このタッグの得意とする要素が今作もてんこ盛り。
    個性的なキャラクター描写もさすがの一言。
    血沸き肉躍る見せ方も巧みで飽きさせない。
    初めて読んだのは中学生の頃で、推しキャラの死に泣いたものだが、それでも漫画の面白さで最後まで飽きずに読めてしまう名作。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    NEW
    ファンタジー+戦記

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    「よくある設定を、他とは違う味付けで料理する」作品が好きなので楽しめた。
    タイトルにもある通り、美しいエルフの国が野蛮なオークの国に侵略されるというのはファンタジー系エロ漫画の鉄板中の鉄板みたいな内容だが、そこを逆手に取った、実はオークが良い奴であるという、いわゆる奇を衒った設定の話も、なろう系の台頭以降わりと目にするようになった。
    そんな中でも、戦記物としての側面を強く押し出したのがこの作品。
    そこに、理知的で聡明な転生者たるオークの王と、同族を殲滅された美しき黒エルフの女戦士の情愛が彩りを添えている。
    WW1前夜の欧州とファンタジー世界を融合させたような世界観は、『幼女戦記』あたりを既読の読者には馴染やすそう。
    漫画版で語られるのはまだ先になるだろうが、個人的に、白エルフがなぜあんな選民思想とレイシズムの塊のような種族になってしまったのかという理由付けに唸らされる。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    猫が可愛いから百点満点

    動物モノなのに動物が描けてない、親子モノなのに子供が描けてない…といった作品が世に溢れる中、メインキャラ(?)であるブサ猫を描くのが滅茶苦茶上手な漫画家さんなので、もうそれだけで百点。
    猫は猫であるだけで完璧なのだからブサ猫なんて存在しないと言われればその通りだが、猫なのか疑われるような不細工、でも可愛いというぶさかわいさ加減が絶妙で、そしてそんなブサ猫ちゃんを溺愛する美麗なヒーローという絵面がとにかく良い。
    ヒロインのマリーも、自分の悪かった点(聞かされた話だけを信じてヒーローを怖がっていた事)をきちんと反省して成長できる良い子で好感が持てる。
    お話としては特に意外性もなく、悪者は成敗されてハッピーエンドという手堅く纏まった話だが、コミカライズ作家さんの優れた手腕のおかげで最後まで飽きずに読めた。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    元のソシャゲをやってる人向け

    ソシャゲのスピンオフギャグ漫画なので、元のソシャゲをプレイしていない人には全くもって意味がわからない内容だが、逆にプレイしている人にはもれなくおすすめできる。
    何よりも素晴らしいのは、ギャグ描写のために元のキャラクターを変に歪めたりせず(スピンオフギャグ漫画は大抵これをやるし、嫌悪感が湧くレベルで変な属性を付けられたり別人にされている場合も少なくない)元キャラの良さや持ち味を保ったまま、むしろ読む事でもっとキャラクターを好きになれるところ。
    作者様は本当にキャラへの理解が深く、作品を大事にしている方だと思う。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    ヒロイン達は百点満点、ヒーローは不在

    魅力的なヒロインを描くのは大変お上手だが、魅力的なヒーローを描くのは残念ながら…という感じの原作者さん。
    これまでの作品も、「このヒーローにこのヒロインは勿体ない、独身エンドにしてくれ」と願ってやまない事が多かったが、満を持して、と言うべきか、今作は女同士のアツい友情物語である。ヒュー!待ってました!これだよこれ。
    虚弱体質だがポジティブモンスターの脳筋メインヒロイン玲琳と、生い立ちのせいで承認欲求の塊になった寂しがり屋のツンデレヒロイン慧月の関係がなんともいい。二人とも大変お可愛い。
    特に、陰気で陰湿で厭味ったらしく妬み嫉みにまみれ、卑屈で不作法で誰も彼もから嫌われている慧月ちゃんから目が離せない。
    紛う事なき悪女として登場し、しょっぱなからヒロイン玲琳を陥れて読者のヘイトを一身に稼いだはずの慧月が、話が進むごとに魅力を爆発させていく様は、お見事の一言。
    読み終わる頃には、彼女が人気投票でダントツ一位を取り続ける理由を否応もなく理解させられてしまうだろう。何より、そんな慧月の世界一の強火担が他ならぬ玲琳なのだから最高だ。
    女性向け作品で、恋愛要素がないのに(皆無というわけではないがメインではない)これほど面白い物語を描けるのだなと感心させられる。
    原作の魅力を余すところなく、それ以上に増幅させて漫画に落とし込む作画家さんの腕前も素晴らしい。
    彼女達の結末がどうなるかはわからないが、とりあえず一生一緒にいてほしい。

    • 3
  7. 評価:5.000 5.0

    良い意味で裏切られる

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    タイトルでウンザリし、冒頭のパーティ追放でウンザリし、主人公の事情が語られたところでまた、よくあるチートものかとウンザリし、頑張ってもう少し読み進めたあたりでやっと「おや?」となる。
    こういった、「一見テンプレと見せかけて、そのテンプレを覆していく系」のストーリーというのは結構難しく、まず、そこに行きつくまでに読者を振り落してしまうリスクと戦わなければならない。
    実際、星1のレビューを見た限り、そこまで読まずに「いつものテンプレか」と序盤で読むのをやめてしまった人が大半のように思える。
    この物語の真の姿が見え始めるのは、一度目のヒロインとのお別れのあたりからなので、なんとか頑張ってそこまで読み進めてほしいところ。
    作画家さんの画力も高く、アクションシーンはシンプルにかっこいいし、シリアスとコメディのバランスもいい。
    なろう系と切り捨ててしまうのは勿体ない良作。
    しかし、それも計算のうちなのかもしれないが、内容に対してタイトルがあんまりにもあんまりなので、そこはどうにかならなかったのかと思ってしまう。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    癖のある原作をうまく料理している

    歴オタの作者が地の文で長々と薀蓄を語る原作小説は癖が強くて合わない人には合わないだろうが、そんな原作をうまく料理し、格段にわかりやすくドラマティックに描いている。
    絵は少々個性的だが画力が充分に優れている事は伝わってくるし、特にスタンピード時の迫力溢れる多人数戦闘の描写は圧巻。
    世界を救う運命を背負った勇者が魔王討伐の旅を繰り広げる傍らで、彼らの旅を有利にし被害を最小限に留めるために、内政に奔走し、軍を鍛え、武具を刷新し…と東奔西走する裏方の青年が主人公というアイデアが出色。
    互いに得意分野が異なる貴族の主人公と平民の勇者が、深く信頼を預け合った親友同士というのも良い。
    原作・コミカライズ共にかなり長い間休載しているので、このままエタらない事を願う限り。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    中途半端なところで終わってしまったが

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    絵も綺麗だしアクションシーンの作画もしっかりしていて楽しく読んでいたが、いわゆる「俺達の戦いはこれからだ」エンドで残念。
    どうも漫画版の展開が原作と乖離しすぎて打ち切りとなったっぽいですが、原作はWEB小説あるあるでとにかくやたらとダラダラ長く、あれをそのままコミカライズなんてそもそも無理でしょう…としか言いようがないので、漫画は漫画として楽しむのが吉。
    イケメン主人公がドラゴンを従える絵面がとにかくかっこいいので、それだけでも価値がある。

    • 13
  10. 評価:5.000 5.0

    隠れた名作

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    読者に課金してもらうためにダラダラと100話、200話と続く作品が多い中、この話は変に引っ張らずにきちんと原作をコミカライズし、80話できちんと完結している。それだけでも好印象。
    後日談を除けばストーリーは船上のみで展開されており、たった数日間の出来事とは思えない濃密な人間ドラマが繰り広げられる。まさしく二時間映画の趣き。
    恋愛ものというより、ヒロインが容疑者とされた事件にまつわるミステリ要素が強く、その背景が紐解かれるに連れ、あまりに凄惨なヒロインの過去に心を痛めるヒーローに同調してしまう。
    最初は事件とは無関係と思われていたヒーローが、実はヒロインの置かれた境遇に間接的に深くかかわっていた事が徐々に明かされていく過程には強く引き込まれる。
    お互いに一切面識はないのに、お互いを心の支えにしていたヒーローとヒロインの関係がドラマティックで切ない。
    片方は英雄と讃えられ、片方は魔女と蔑まれるという真逆の境遇ながら、どちらも孤独に凍えていたヒーローとヒロインが、惹かれ合う事は禁忌と知りながらも、少しずつおずおずと指先を触れ合わせていく過程に胸が締め付けられる。
    派手ではないが読んで損はない、隠れた名作。

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