STK_09さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全12件
  1. 評価:4.000 4.0

    良コミカライズ

    前世の記憶で破滅の未来を知ったヒロインが、それを避ける為に行動する、というよくある導入ではあるが、コミカライズ作家さんの手腕のおかげで飽きずに読める良作に仕上がっている。
    規格外の戦闘能力を持ちながらもとにかく不器用で圧倒的に言葉が足りないヒーロー・レオニードが面白すぎて、何度も笑ってしまった。
    ヒロインのエリザベスも真っ直ぐな善人なので好感が持てる。
    他作品だと「ざまぁ」されて終わりそうな、ヒロインを追放した王子カップルの造形も、余所とは一味違う味付けでなかなか面白い。
    完結済だが最後までダレずに楽しく読めた良作。

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    同系統の作品の中ではかなりの良作

    プレイしていたゲームの世界に転生してゲーム知識でチート、というよくある始まりではあるが、コミカライズ担当作家の腕のおかげで、同じような設定の作品群の中ではかなり出色の出来。
    まず、転生した直後に困っている美少女を助けて惚れられる、というのがこの手の話のテンプレ展開ではあるが、この作品では安易に相手に惚れられる事はなく、両者の間に生まれるのはあくまで仲間としての信頼関係であるというのが非常に好印象。ジャンルとしてはバディ物に近い。
    おそらくそのうち恋愛感情も芽生えていく事になるのではないかと思われるが、ここまできっちりと信頼描写を積み重ねた上でなら、そうなったとしても違和感を覚えないだろう。
    他にも、「俺なんかやっちゃいました?」をギャグとして使ったり、主人公に付けられる二つ名がコミカルだったり、能力は一目置かれてはいても周囲は過剰に主人公を持ち上げる事なくあくまで対等な仲間として接するなど、他作品で鼻につく痛々しいポイントを的確にズラしてくれるので、転生チートでもイラッとさせられる部分が殆どない。コメディのテンポも非常によく、漫画としても読みやすい。
    絵の方も、第一話の段階では正直あまりうまくはないが、すぐにこなれて二巻以降は上達し、全く気にならなくなる。演出面のレベルアップも早くて感心させられた。
    主人公以外のメインキャラが全員美女・美少女というアレな作品が少なくない中、サブキャラの男女比率も良い塩梅で、おかしなハーレム展開もない。
    異世界転生は嫌いじゃないが転生チートハーレムにはウンザリという人に勧めたい良作。
    表紙が地味めで目を惹きづらいのが勿体ない。

    • 2
  3. 評価:4.000 4.0

    丁寧に描かれた良作

    トラック異世界転生からのチート無双、浮気者の婚約者に婚約破棄されたのちハイスペックなイケメンから溺愛、スキルのせいで追放からの大活躍ざまぁ、物語の世界に憑依転生しての原作改変、真の力を自覚してない冴えないおっさんが面倒見ていた子達からやたらチヤホヤされまくる、美醜逆転世界でチーレム…等々、なろう系の台頭以降、一つ何かが流行れば雨後の筍のごとくコピー製品が粗製濫造されまくる残念な世の中になってしまったが、御多分に洩れず、葬送のフリーレンの流行以降こういった、長命種が人の営みを見守る系の話がどんどこ増えた。
    そんな玉成混交の中で、この作品は良作の方に分類される。
    結構な長さだがペースを乱さず非常に丁寧にコミカライズしているし、大勢出てくる人物の書き分けもできている。
    原作がエタらずきちんと完結済みというのも偉い。これができないなろう系の多いこと多いこと。
    寿命が無限に近いハイエルフだけあって主人公のスペックは高いが基本的に単独での旅暮らしなので、過剰な持ち上げ描写やノイズになるハーレム展開もない。
    思いつきで設定だけ考えて見切り発車し、行き詰まってエタッた末に話を投げ出すようななろう作家がたには、最低限見習ってほしいところ。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    正反対の二人の日常が交わるほのぼの物語

    特に物凄い事件が起こるわけでもなく、陽キャの権化のようなホストと陰キャの権化のような社畜が、常連客をしている牛丼屋で交友を深めていく日常系。
    性格も普段の生活も他人に対する接し方も、あらゆる面で正反対と言っていいような二人だが、人としての誠実さというか、根底にある真面目さのようなもの(あとハマッてる漫画)が共通していて、それこそが正反対でありながら二人が友情を深められた理由なのだろう。
    涙が出るような感動展開があるわけではないが、心が癒されるほのぼのストーリー。

    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    少し毛色の違うロマファン

    不遇の中で命を落とした主人公が過去に戻って…といういつものあれだが、メインとなるのがイケメンとの恋愛ではなく、義理の子供達(夫の連れ子)との関係をやり直す、いわゆる家族再生物語なのが他作品と違うポイント。
    韓国漫画恒例の、頻繁に差し込まれるデフォルメ・コメディ描写でだいぶ緩和されてはいるが、ゴシックホラーみのある絵柄と全体的に沈んだカラーのせいで、常にどこか不穏な雰囲気が付き纏う。
    少なくとも、他の多くの作品のように、一瞬で主人公に懐いてチヤホヤしてくる子供達や、溺愛してくるイケメンとのキラキラストーリーを期待して読むと肩透かしを食らう。
    子供たちはヒロインを本気で嫌って洒落にならない嫌がらせをしてくるし、ヒーローとなるお相手との間に恋愛感情っぽいものが生まれるのもかなり話が進んだ後。
    ただ、それだけに、テンプレとは少し違ったストーリーを楽しめるので、溺愛系のロマファンが軽すぎて合わないという人はハマるのでは。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    バランス調整がうまい

    前世チートでなんでも解決という話は数えきれないくらいありふれているが、この作品は、そのバランスがうまい。
    主人公の幼女ニアは、現在生きている全ての人間が雑魚に感じられるレベルで強いが、その力を目立つ形では行使しない。
    彼女の目的はあくまで自分に匹敵する猛者を育て上げて対戦する事にあり、己の立場を上げたり、ちやほやされる事ではない。なので、目立つ功績は意図的に全て弟子達に譲り、自身はあくまで目立たない影に徹する。
    彼女の本当の強さを理解している者達は、決してその事実を表では口にしない。あくまで、知る人ぞ知る強者という立場であり続ける。なので、転生最強キャラという属性がついていても、主人公に嫌味や嫌悪感を覚えない。
    俺なんかやっちゃいました?とか言いながら、有名になり大金を得て大勢の美少女を侍らせている主人公達に、このストイックさを見習ってほしいところである。
    作画担当も作品に合わせて選んだのだろうが、内容に相応しく、幼女を描くのもアクションシーンを描くのもうまく、多彩な登場人物の書き分けもできていて、非常にレベルの高いコミカライズ。

    • 2
  7. 評価:4.000 4.0

    予告のクセがすごい

    序盤は割と、なんでそうするの?なんでそれをしないの?どうしてそうなるの?と引っかかる点が多くて気になってしまうのだが、ヒロイン以外の登場人物の内面が語られ始める頃から、徐々に違和感が薄れて読みやすくなる。
    Wヒーローものは数多かれど、この作品は恋愛面におけるヒーロー(皇太子)と、庇護者としてのヒーロー(父親)が、ぱっきり分かれているのが他作品にはない部分。
    なにしろ片方が実の父なので恋愛面での争いにはなりえないが、その代わりヒロインに対し圧倒的なアドバンテージを誇る過保護な父親からヒロインを奪い取らなければならないという苦難がヒーローには課せられる。
    全方面に隙がない完璧な父親レジスと、血統こそいいものの父に疎まれ放逐されて育ったせいで粗野な野良猫みたいな皇太子マクスというWヒーローの対比もよくできている。
    余談だが、父親ヒーローのレジスがあまりにも完璧すぎるせいで、どこのサイトを見てもレビューがレジスに埋め尽くされていて、ほとんど言及してもらえないマクスが不憫。
    態度は俺様だけど有能で、最初こそヒロインに対してツンなものの速攻で落とされた後は甘々デレデレの溺愛ヒーローと課すマクス、かわいくてけなげでいい子なんですけどねえ。

    • 1
  8. 評価:4.000 4.0

    一点だけ気になる

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    ヒーローに恋をする悪女(と呼ばれている女性)に憑依した主人公が、彼女の願いを叶えるために強引にヒーローの妻の座に収まるが、徐々にお互い愛情が芽生えて……という話なのだが、ヒーローが落ちるまでが呆気なさすぎて、そこがどうしても気になってしまった。
    それまでむしろ悪感情を抱いてた相手に対して、「おもしれー女」ってだけで、あんなに簡単に夢中になるもの?
    そこを除けば、他にない切り口で楽しめた。
    ヒロインを取り戻す為に倫理観の欠片もない行動に走るヒーロー、良いですね。

    • 2
  9. 評価:4.000 4.0

    皇后様が素敵

    ネタバレ レビューを表示する

    よくある回帰系ではあるが、恋愛よりも政治闘争に重きを置かれているのが他作品と毛色の違うポイント。
    ヒロインの生きる目的が、人生をよりよくする事ではなく回帰前にした事の贖罪なので、常に内罰的で後ろ向き、むしろ自分は絶対に幸せになってはいけないと思い詰めており、最終盤までその考えが変わらないため、話の長さもあいまって、事情はわかっていても時々あまりの頑なさにイライラしてしまう。
    ひたすら妻に愛情を示す夫と、それを全く受け入れない妻の構図がいつまでも変わらないので、正直途中からはサイコパス兄と聖女の愛憎劇の行方の方が気になってしまった。
    とはいえ、やり直しの権力闘争の話と見れば読みごたえはある。
    一番好きな女性キャラはヒロインでも聖女でもなく、一貫して意志を貫く皇后様。気高くて強くて賢くてかっこいい。

    • 3
  10. 評価:4.000 4.0

    狂犬がワンちゃんに

    野性味のあるヒーローというのは最近の流行の一つだと思いますが、この話のヒーロー・ケレスは、その中でも頭一つ抜けている。タイトルの「狂犬」は看板に偽りなし、比喩抜きで油断するとこっちが命を失うレベル。
    そんな手の付けられない狂犬ケレスを貴公子に育て上げるのがヒロインのディアリンに課せられた役目だが、明らかに途中から方向性がズレている。
    ケレスは貴公子ではなく、ディアリンだけに懐くかわいいワンちゃんになってしまいました、という話。
    守銭奴のディアリンと、元狂犬・今忠犬のケレスのコミカルなやり取りに差し挟まれるキュンを楽しむ作品だが、途中で作画が変わってしまうのが残念。
    新しい作画の方が悪いわけではないのだが、あのギャグ描写はやっぱり元作画ありきの面白さだったのだなと思ってしまう。

    • 1

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