3.0
逆ハーレムなのかしら?
作品情報を一読すると「逆ハーレム」漫画のようですが、配信分読み終えた時点でそんな事がメインの話ではないのでは?というのが率直な感想です
理由としては、4人の男性の登場回数、活躍する頻度にあまりにも偏りがあるからです
season1に関してはほぼ騎士であるトリスタンがメインヒーローのように描かれ、後の3人は影が薄く、司祭のエルネル、兄のバスティアンは登場回数も僅かです
そしてふと思ったのですが、これは所謂「悪役令嬢もの」の性別をひっくり返して書いたお話なんじゃないかと
正ヒロインが騎士のトリスタン
昔の少女漫画のヒロインさながらにまっすぐな性格、低い身分ながらも卑屈にならず、正義感が強く、傷ついたルウェリンに献身的な愛を捧げます
そして悪役令嬢が公爵のアルマンダイト
過去にヒロインと因縁がある元婚約者、陰で悪役とつながっているかのような場面もあります
また身分の低いトリスタンを度々侮辱、舞踏会で衣装をけなす等々悪役令嬢さながらの言動を繰り返します
そしてルウェリンとの仲も肝心な事は一切告げずどんどんこじれていきます
ここまでがseason1(正確に言うとヒロインが聖国へ旅立つまで)
そしてseason2からはいよいよ悪役令嬢である公爵の反転攻勢が始まるのかなと、1話から公爵推しの自分は密かに期待しております
なんでこんなとんでもない感想になったかというと、自分は恋愛脳とやらが1ミリも無いせいなのかトリスタンがあまり「イイ男」に思えないんですよね
たとえ一時ルウェリンに恨まれようとも、悪党に媚びを売るような辛酸をなめても、王座奪還の為に奮闘しているアルマンダイトの方が実社会においても頼りになる男だと思うんですよね
それに性別を逆にして考えたら、トリスタンのような言動をするヒロインは女性の読者にはちょっと鼻につくし、アルマンダイトが植物園の一夜の後ルウェリンに嘲笑われる場面なんか同性としたら本当に可哀そうになりますよね
だから悪役令嬢は令嬢だから女性読者に支持されるんだいうことを、原作者が皮肉を込めて書いてみたのかしら?と勝手な解釈でこれからも読み進めていこうかと思います
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