大葉茗荷さんの投稿一覧

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1 - 8件目/全8件
  1. 評価:4.000 4.0

    贄ではなく人質、タイトル誇大だが作品は良

    贄姫なぞと冠したタイトルなので民俗風習宗教異界神界聖魔のいずれかに繋がる作品かと思いきや、人間社会の国家間の人質的婚姻の話で、死に戻り以外の特殊な何かもなく、編集の方針なのかもしれないが、タイトルで耳目を引きたいのだろうという浅ましさを感じる。

    などと思って読んでいたところ、物語自体は自然に読み進めさせる魅力と力があり、逆に誇大なタイトルがこの作品の瑕疵になってしまっているように思う。

    閑話休題、これはこの作品に限ったことではなくこの類の文化設定が近世風貴族ものの作品全般にいえることだが、女敵キャラを現代的なツインテールにする風習は如何なものか。バカ女や幼稚さの象徴としてのツインテールなのだろうが、作画の先生方はもう少し時代文献をあたられたらよかろうと常々思う。作品の格が一気に安くなり興がさめるというものである。

    タイトル詐欺に目を瞑れば良作ですし、実際読み始めればタイトルのことなど二の次にできます。

    • 0
  2. 評価:2.000 2.0

    18話まで読んでも冥婚の意味が出ない

    18話(エピソード的には6話分)まで読んだもののタイトルにまで入れた引き要素である冥婚で始まった意味も意義も不明なままです。
    暗躍をほのめかされているキャラも何をしているか不透明で、メインキャラも何がしたいのかわからない。
    6話かけても物語の根幹に関わる情報が出ず話もろくに進まない、一話あたりの進展がこのペースでは先を読みたい気持ちが保てません。
    ネームの話配分をこれでOKとした編集者の判断に疑問を感じる。

    • 0
  3. 評価:2.000 2.0

    詰め込みすぎで書き文字が要虫眼鏡

    テキストを詰め込みすぎて吹き出し内のフォントもかなり小さいのですが、手書きの文字はフォントより視認しづらいためスマホで読むのはかなり厳しい。

    早口の素人精神分析を聞いているようで、周囲の人間も主人公の主観たる長い陳述だけを信じて事実関係を調べもせず物語が進むので、何とも無責任な印象が拭えません。
    主人公が仮の身分で新たな生活を始めるところでリタイア。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    テンプレざまあまでよりそれ以降が面白い

    42話までの時点のレビューですが、この類の話のテンプレである「主人公を虐げていた親族がざまあされる」ところまでよりも、その先の方がドラマとして独自性があり面白いという、ある意味珍しい作品。

    中華っぽい薬師モノに房中術が出てきてしまうと急に胡散臭くなり、手っ取り早いことを始めたな、という半笑いを禁じ得ないのですが、そのへんはお約束的ご褒美シーンなのかなということでさておいて、
    ざまあ以降はヒロインが積極的に動くようになることで物語が滞らず転がっていくと同時に、脇キャラの存在が立ってくる流れは自然で読み進め易い。

    ただヒロインの他者への怒りの沸点と断罪の理論だけは、連載初期から現時点まで変わらず盛大にズレており、そういうシーンがくる度理解が及ばず、え?怒りポイントはそこなのか?そしてそこに向かうのか?いや何言ってるんだコイツ、と、一気に冷めてしまうのは否めません。

    あと、床で割と積極的な努力を見せるヒロインというのは珍しいと思いますが(基本どの作品のヒロインも一貫して受け身、俎の上の捌かれる活魚状態がジャンル的お作法のようなので)、積極的なところを見せても品を失わない描写にしてあるのが上手いと思います。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    大河ドラマの風格

    転生による二度の人生を描く長編。後悔からの再起、努力と愛情、苦悩と悟り、紆余曲折の展開と多くの感情を100話超えで描ききる大河ドラマの風格のある作品。

    人任せにせず自ら選んで超えた先に成果と幸せがあり、他者を含んでこその人生と気づき誠実さを身につけ、その積み重ねの先にのみ奇蹟が宿る。王道をパターナリズムに堕落させることない物語でした。

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  6. 評価:5.000 5.0

    派手さはないが誠実で堅実な良作

    絵柄もストーリー運びもわかり易い派手なキャッチさはないが、その落ち着いた雰囲気と堅実さがマッチした良作。ファンタジーというより歴史もの寄りの仕立てで、噛むほどに味が出て長くじんわり楽しめる。
    浮つかない描画に見合った浮つかない感情描写がキャラの誠実さをより際立たせているのも好ましい。

    何より衣装や建築などの文化の時代水準に齟齬がなく、巷に溢れる 千年文化ごった煮無責任ファンタジー とは比べるべくもない安定感。

    続刊を楽しみにしています。

    • 5
  7. 評価:2.000 2.0

    同情と救われ待ち

    絵柄と漫画としての表現は好みだったので読み進めました。

    領地の書類仕事を陰で押し付けられている頭脳と知識がある設定の割には常に救われ待ち、
    怪盗さんに策を与えてもらえないときはやらされに従ってしまい自分で打開しようとはしない、
    精神的にも毎度熱烈な激励をもわねば立ち直らない、
    立ち直った瞬間は心の変化をほのめかすセリフを言う割に、どの局面でも結局助けなしには自分では何もしていないヒロイン。

    婚約者と愛人候補の嫌がらせにも必要性や目的がないのに妙に過剰なやりようで、ただただ性格が悪いだけとしか思えない根拠のなさ(現実にもただただ性格が悪い人間はいますが)。

    主人公を重ねて過剰に不幸と理不尽にさらして描くところを見るに「カワイソウ芸」「同情キモチイイ」が肝の作品なのかもしれませんが、カワイソウとストーリーのバランスが偏っているように感じました。

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  8. 評価:3.000 3.0

    カクテルに詳しい高校生、設定に無理多数

    基本的にはライトで鬱展開もなく楽に読めるよい作品。

    が、聖女モノへの初回のメタ的ツッコミから料理で居場所をつくる序盤は良かったものの、
    高校生なのに親が酒好きだったというだけで(年齢設の都合で)当人は舐めたことすらないハードリカーカクテルを味見もせずに何種類も出しては高評価を得る展開はあまりに有り得ない。
    出版倫理上年齢の都合で舐めたこともない設定になるのはある意味当然だが、それなら主人公を24歳程度にするべきだった。

    竜が出るあたりからずいぶんと居丈高な男女差別否定論発言などが出始め、輪をかけて高校生設定の辻褄が合わなくなってくる。もはや30代の強め女にしか見えない肝の太い振る舞いも目立つ。

    何をやっても成功し、何を言っても誰からも肯定され褒めそやされるため、4巻手前でさすがに呆れて「女版俺tueee」に胸焼けがしてくるので、苦手琴線にピリっとくる方がいたらその時点から適宜離脱も視野に入れることをおすすめしたい。

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