5.0
良い作品
堺雅人さん主演のドラマ「Dr.倫太郎」を思い出しながら読みました
「リエゾン」もそうですがドラマやマンガの精神科医は皆、患者に寄り添って本人でさえ気づいていない心の奥底にある痛みや歪みを見極め、適切な対応をしていきます 時には自分のプライベートな時間を削ることも厭わずに
しかし現実はどうでしょう
私はそんな先生にお逢いしたことはありません
もちろん患者のためになるように働きかけてくださる先生も居られますし私を担当してくださった先生方、皆さんに感謝しています
なのに何故そのようなことを言うのかというと精神科は患者さんであふれているのです
初診の予約が半年先以上なんてざらです
今苦しんでいるのに診てもらえない辛さ、理不尽さは言葉では表せられません
ようやく診てもらえるようになっても先生方は常に忙しそうで一人の患者にかけられる時間は限られています
だからヨワイ先生のような先生は理想かもしれないけれど現実には難しいと自分の体験から感じています 病気(といっていいかは分かりませんが)の知識は学ぶ、ヨワイ先生のような先生は求めない、そういうスタンスで読んでいても「なるほど」と納得したり、新しい発見があったりする良い作品です
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Shrink~精神科医ヨワイ~