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  1. 評価:5.000 5.0

    色んな意味で刺さる、唯一無二

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    この作品はアダルトチルドレンや共依存のリアルを描いていて、正直理解できない人な方が多いと思う。でもそれは当然。
    これは一般的な常識では測れない、痛みと渇望の世界だから。
    でも実際この世界線は存在する。
    私のように幼少期の経験から、愛の認知が歪んでしまった人間には痛いほど刺さる。

    私もかつて愛と依存を履き違え、まるでアイリとヒロのような関係にのめり込んでしまった経験がある。(しかも偶然元カレの名前もヒロ笑)

    理解したくなかった自身の愛し方の歪み
    傷つけられ支配される事で辛いのに安心する心地良さ
    否定しても感じる親の遺伝子
    救われる事=期待して裏切られるから怖いと感じる潜在意識
    痛みの共有でしか人を信じらず離れられない依存関係
    だけどそれが唯一の理解者でもある事

    あのコンビニのシーン。
    アイリの姿に自身を重ねていた。
    私も何度も依存関係の続行を自分の意思で選んだ。
    彼は私の分身であり、1人ではなく共に幸せになりたいと期待があったから。

    だけど、時間が経てば経つほど依存は深まり、その期待は叶わないと知った時、私はその手を離した。
    私はあの関係に飲まれる前に、辛くても痛くても、自身の人生と向き合うことを選んだ。
    後悔はしてない、だけど今も、どこかで彼の幸せを願わずにはいられないし、弱った時縋りつきたくなってしまう。
    共依存は、薬と同じ、誰かと落ちていくのはひどく安心し気持ちがいいもの。

    だからこそまだ癒ないカサブタを剥がされるようで、読んでる間ずっと痛かった。

    だけど、最新話でヒロのもう1人の人格は依存ではなくアイリの幸せを心から願っていた事。
    そしてアイリ自信が救われる事を諦めなかった姿に、私は救われた。


    たとえどんな結末であろうと、誰かに理解されなかったとしても、この物語は尊い。
    一種の純愛のようにも感じる。

    痛みを知って、それでも自分の人生を選び取ろうとするアダルトチルドレンたちの姿に、心からエールを送りたい。

    ひっそりと応援しています。
    私も人生諦めずに頑張ります。

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