5.0
作者さん、転生前は猫でしたか?
私は、はっきり言って猫が嫌いでした。
どこのどんな猫か知らないけど勝手に人の花壇や庭を毎日トイレにしてるから。
でも、このお話を読んでちょっと変わりました。
猫の事をよく知らない人は、なる程そうなのか~
猫の事を知ってる人は、そうそう、そうなんだよね~でも、もっとこうかもね?
作家さんは転生前は猫だったのか?
と思う程に猫目線なお話です。
家猫のまるるが迷子になってしまい、三丁目のボス猫ハチと出会う。まるるはガラスケース育ち(ペットショップ)から家猫になった為か、元々の身体能力なのか飛び降りる時に着地に失敗して転んだり、とにかくどん臭く馬鹿にされる。
ある日、野良猫のハチがジョウロに頭を入れて窒息しそうになるが、まるるが人間界の知恵を思い出しハチを助け、なかなかやるじゃないかーと見直され仲良くなっていく。
まるるはハチから野良猫生活で生きる術、まずは食料の確保、そして宿を探す事を教えてもらう。まずはハチの家を仮宿にするが密着度が心地良い。
公園には餌をくれるおばあさんが頼りになり、来ない日は餌やりを忘れてしまった日。人間界ではルール違反と呼ばれていて、そのおばあさんも認知症でとうとう施設に行く事になり、いよいよ食べ物が無くなる危機に。保護猫団体で保護や去勢支援の人は猫目線では檻を持ってる猫さらいのヤスオと呼ばれる。捕まると身体をおかしくされてしまうと噂されてるが困った時に助けてくれたり本当は良い人らしい、捕まると餌ももらえて寒さも凌げるが檻の中で自由が無いからそれは最終手段とも思っている。
寒い冬が死活問題。普段は仲良くない猫たちや、病気で臭い猫とも猫団子となってお互いを温め合うが冬を越せず春に会えない仲間もいる。
まるるがハチと一緒に家を探し当て、飼い主のメイちゃんを庭から覗くとペットショップで仲良しのココが飼われていた。一件に一匹しか飼えない規約と会話を聞いてしまい、ココを守る為にまるるは身を引き、ハチと暮らす事を選択する場面では、まさかの涙腺崩壊~。
いろいろな猫目線でのエピソードがクスッと笑ったり考えさせられたり。
これからも餌やりはしないが、少し優しい気持ちになって、花壇や庭に失礼な落とし物をされても、こらーっ!と追いかけずに、仕方ないなぁ、居心地いいのかなぁと余裕のある人になれたらと改心しました。
猫を見かけたら今度は、猫目線になってみますね!
-
0








ツレ猫 マルルとハチ