どびゅさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全80件
  1. 評価:5.000 5.0

    勝手に失恋した相手が上司に!どうする?

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    広瀬真雪は中1の時、親同士も仲の良い親友の絵里子の兄の享祐を好きになった。
    偶然リビングで享祐のキスを目撃してしまいトラウマとなり、いまだに恋愛できない。

    真雪は家業の修行の為に青山テキスタイルへ期限付きで就職。そこに海外帰りのハイスペ御曹司、青山享祐課長が直属上司となる。
    真雪の仕事ぶりを認めてくれる享祐。
    真雪の15年間の片思いの相手が毎日近くに。
    まだ好きだがトラウマで。
    いつも近くで仕事してるし、大人になったのだから素直に気持を伝えられれば良いのだができないのがじれったい。
    元カノ夫持ちにも係わらず水崎福参事からの享祐との思わせぶりな嫌がらせ有りの~
    でも享祐には相手にされてないけど!
    そうなんだやっぱりと真雪は思い込む性格で…
    飲み会で享祐の同期でモテ男の柏木から真雪がお持ち帰りされそうになると慌てて真雪を連れ去る享祐。やっとやっと本音言うのか?

    どうやら、あの昔のキストラウマもわざとで、将来の真雪の事を考えて遠ざけたらしい。
    あの頃の6歳差は大きいけれどね。
    享祐は真雪を好きで大切に思ってるのに。
    真雪も享祐だけをずっと好きなのに。
    それなのに、お互いきちんと伝えられない拗らせ振りがすご過ぎる。
    享祐は偶然ではなくて敢えて真雪の部署に配属になった?
    じれったい2人が本音で話して幸せになれる日が来る事を楽しみに~

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    手に入れるべきものは何か

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    キーサ・バンスフェルト令嬢は十年来の婚約者、ダニエル・ローウェンズの噂を耳にし確かめに行く。そこで、ダニエルが未亡人ヘイズルに騎士の誓いをしている所を目撃。
    間髪入れずキーサが問いただすと
    「僕たちは単に魂で交流する友人、純粋な友情で結ばれている関係」
    男女間の友情と言い張り、開き直るゲス男!
    体ではなく精神的に繋がっている方がキーサにとってどんなに辛い事か。
    ダニエルが「バアス主義について知ってるか?グリフィンが学術誌で発表した論文は?貿易摩擦の原因は?」
    キーサが答えられないと、君とヘイズルとの違いなんだよ、君は従順で言うことをよく聞くから婚約者として適任だが伴侶としてはバカ過ぎると嘲笑し侮辱。
    自分がした事を無意味な話で黙らせる最低男!

    キーサは父に婚約解消を願い出るも、家門同士の取り決めだと取り合ってもらえず。キーサを罵倒する。

    キーサには友人のメリッサ・ドスがいるが、これもなかなかのゲス女!
    心配する振りをしてキーサから話しを聞き出そうと〈可愛い私の友だち〉という修飾語を必ずつけ、友だちなんだから何でも話して~、信じて~と言う噂話好き過ぎるゲス令嬢!
    今回はキーサも見抜き、届いた手紙も無視するが家門同士代々の友人の間柄な為、メリッサのチクリで、また父から叱られる始末。
    ゲス令嬢より自分の娘を信じてあげられないとは!

    キーサはバアス主義について知る為、国立図書館へ行きセイオッドと知り合う。
    泣いていたキーサの話しを聞き、意味の無いバアス主義の事やおすすめ本、真実の愛を表現した作品〈領主の城〉オペラも招待される。

    ダニエルは交互に質問する事を提案し、キーサの婚約解消したい話と、ダニエルの死んだ兄の代わりの結婚話を断る理由、2人の利害関係が一致する契約結婚を持ちかけられる。
    2人は契約ではなく、いつしか真実の愛する人同士になるのか?

    ダニエルについても謎が多い。
    当時双子の弟は亡き者となる運命だが、ダニエルは双子の兄の死で半生を過ごした修道院から家門を継ぐ為、都に強制的に連れてこられた。
    〈誰が誰を手に入れるのか〉
    これからが楽しみだ。

    冒頭で〈その全ては愚かなまねであった〉とあるが? 結末が楽しみだ。

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    夫はクズ!だが主人公にもモヤモヤする!

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    香織は高校の同級生で人気者のモテ彼、蓮と結婚して3年。楽しかったのは初めの3ヶ月位で最近は特に終電か朝帰り、作った食事も食べず外食。話かけても無視。
    そんな中で、そろそろ子どもが欲しいと思っている香織ってどうなの?
    〈地味な私と結婚してくれた、選んでくれた蓮〉
    香織は、鈍感?空気読めない?

    月に数回、同級生の明美と沙織が来る気が重い家飲みがある。
    香織は会話にも入れてもらえず、ただのお手伝い扱い。料理の味も明美のダイエットに合わせ蓮からスマホで文句が入り、コップを割っても怪我の心配すら無し。香織は高校の頃から虐めの対象だったらしい。

    明美から連のスマホ表示を香織が見てしまい、かなり怒り狂う蓮。出張と言っていたが蓮を尾行すると明美が。小さな子はパパと呼んでいた!
    香織は探偵事務所へ。そこには同級生の末永が居て親身になってくれた。
    結果は〈蓮は明美と結婚していた!〉という驚愕の事実。その為香織が不倫相手となり不利な状況との事。3年間も結婚して気付かなかった香織にも問題は無いのか?

    探偵事務所へは成果報酬を振り込み、メールで「お世話になりました」の一言だけ!
    気が動転していたとしても突然そんなやり取りだけで済ませる香織は人間性としても如何なものか?

    ローン返済も香織で蓮は光熱費のみ。
    ローン比率の話しを切り出すも取り合ってもらえず。香織は派遣として勤務し始めるが、偶然明美が先輩となり復讐が始まる。

    蓮と明美には子どももあり、クズ振りは酷すぎて最悪だが、現実から背を向け幸せだと思い込み、幸福感を得ようとしていた事、結婚という幸せにしがみつき、自ら幸せになろうとしなかった香織にも問題は無かったのだろうか?

    重婚しているのは何故か?
    ローン返済後に家を奪うつもりなのか?
    不倫の慰謝料を請求するつもりなのか?
    明美の「そろそろお仕置きしなくちゃ」の言葉から、以前からの虐め対象として2人で楽しんでいるのだろうか?
    蓮と明美には制裁を加え、しっかり罰を受けてほしい。
    不思議な関係の今後の行方はどうなるのか。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    健気に美しく生きれば報われ幸せになれる

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    両親を火災で亡くした菊子。叔父夫妻と従妹の牡丹と同居し壮絶な虐めにも耐え健気に暮らしていた。
    老舗の醤油屋は菊子の父から叔父が継ぎ経営困難に。実業家の神崎から融資を受ける為、醤油屋と加工場を分け赤字分を加工場に押し付けいずれ倒産させる予定で菊子を社長に任命。
    冷徹と呼ばれる若、神崎清磨は加工場の様子を見に行くと、菊子から融資をお願いされ条件を出す。

    菊子は売上げを上げる為に、新しい規則〈親睦を深めるべからず、苦手な仕事をするべからず、休暇の断りを取るなかれ〉を作り従業員の雇用環境を整え士気を上げ、慕われる敏腕社長だ。お客様のニーズを調査する為に高級料亭の酒宴席で芸妓に扮したがそこには清磨も同席していた。美しい姿の菊子に冷徹の清磨は驚き、気になって行く。

    叔父夫妻と牡丹は家事一切も菊子に押し付けて贅沢三昧しているクズ親子姿には辟易するが、逆境にも負けず有能、卑屈な所が一切無くて清々しい菊子は応援したくなる。

    火事の時に海で清磨を助けたのは菊子なのか?
    2人の今後の恋も楽しみだ。
    凜として心が美しく健気な菊子、優しさが報われて幸せになって欲しいと願う。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    女子あるある!でもそんな人だけじゃないよ

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    社内女子あるある!
    なので非常に私、ご立腹です!

    佐藤智子37歳独身。社内には2人の友人がいて、杏奈は結婚歴5年、愛海はパートナー歴10年らしい。智子は2人から、
    「結婚願望無いの?変人になりたくなかったらもっと頑張れば?」と言われている。
    心では嫌だけど〈悪気は無いから〉といつも思う様にして…

    新人女子を連れてる上司との廊下ではでのやり取りも、昭和と令和体型比べて笑ってディスる低俗さ。上司たちも最低な会社。今どきセクハラもいいとこで労基に駆け込むレベルでしょ。
    セクハラじゃないよね?と聞かれた智子も
    〈冗談だと思います〉と言ってその場を丸く納めてしまう。
    でも、そうじゃないでしょ心の中は。

    2人の友人から飲み会の服装のアドバイスも頼んで無いのにされて、明るいのを選んだつもりでもNGで悪口三昧。まぁ、あの太ストライプは休日用にしたらどうかなぁとも思うけど。
    同調しないとすぐに陰口、無視してランチも一緒しなくなり、また悪口。
    それって、本当の友人じゃないよね?
    本当の友人なら、智子の気持ちに寄り添ったアドバイスができると思うけど。

    それに何より智子自身も悪い!
    本当は嫌で心で泣いてるのに冗談で済ませ、皆に良く思われようとして自分が無さ過ぎ。
    どの人からも全員からも良く思われようなんて、そんな事有り得ないでしょう。
    価値観はそれぞれ違うのだから。

    推定60歳クセ強高齢独女と呼ばれる初瀬はるは廊下での会話で振られた時も
    「全然面白くない!」とはっきり物申したし、トイレで服装をダメ出しされてた時にも、
    「金儲けの為に作られたおば見えなんて言葉に囚われて人のファッション否定するなんていいご身分じゃない」と至極真っ当な伝え方。
    〈ばあちゃん〉と呼ばれてるけど、再雇用が当たり前の時代、誰でもその年齢になるのにね。見た目の白髪、皺とか体型とか囚われず、経験や重ねてきた中身の大きさ等を見習ってほしいと思ってしまう。
    そもそも会社のトイレは陰口叩く所じゃない!んです。同調する人が居るからそうなるだけでしょ。
    でも、そんな人たちばかりじゃないから安心して。環境は自分たちで変わるから。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    悪女と遊び人!でも噂は信じちゃだめでしょ

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    家柄と容姿は一流だが性格は最悪、帝国一の悪女と呼ばれるエステレラ。
    大陸に知れ渡る程の数々の浮き名を流す遊び人レイヴン。

    でも実は、エステレラは恋愛手引き書熟読して学んでるだけの恋愛初心者で嘘の噂好き令嬢たちにも毅然と振る舞うあっぱれ令嬢。
    レイヴンはなんと、まさかの童貞!エステレラから迫られただけで顔を赤らめるウブな子犬ちゃんでした。

    皇帝陛下の命で、大陸に張った守護結界を唯一管理する攻撃のディエール家と治癒力のシャーレン家の婚姻。
    破談にしたら代わりに妹を歳の離れた男へ嫁がせると父に脅され承諾したレイヴン。
    妹の為なら折れるレイヴンはやっぱり優しい。
    膨大な神聖力を内包し絶対的な強さを誇る帝国一の英雄的象徴と呼ばれる誉れ高き存在だが実態は守護結界を維持する生贄で短命。
    自分を好きな女とだけは結婚しないと決めているレイヴン。

    〈大聖女と守護騎士〉の前世の記憶があるエステレラ。
    「あなたにふりかかるどんな危険や不幸からも護るから結婚しましょう」と契約結婚を提案。
    魔物をビンタで仕留め「魔物討伐が趣味なの」で騎士たちを一瞬で信者にしてしまい、騎士たちは結婚賛成としてレイヴンを説得する側となった。

    親から虐待を受けていた従弟のナルが1人でエステレラを尋ねてきたが、純粋な幼い子からそれ程慕われるエステレラって、やはり心も美しかった。
    抱き上げるレイヴンも優しさマックス。騎士団入団の規定迄変更して邸に受け入れる。

    本当は相思相愛のエステレラとレイヴン。
    レイヴンの寿命も延びて2人が素直になれて幸せの、いちゃいちゃになれる日を楽しみに。

    画も服装や風景もとても綺麗で、違う角度から何度でも読み返せます。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    出会って0秒求婚!って、どちら様ですか?

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    シンデレラストーリーのその後?
    って感じのお話。
    公爵はなぜ見知らぬ令嬢に求婚したのか?
    が、鍵となるお話。
    序盤からテンポよく展開。
    二人が結ばれるシーンもちょっと驚く!
    と言うか、引く?感じ?…

    ヴィヴィアンは、病気がちな実母が他界後、父がすぐに連れてきた継母からいじめに会い虐げられた日々を送っていた。優しい使用人たちは解雇されお気に入りの物も燃やされた。
    格下の男爵との婚約も継母が強引に進めだが、宴で突然、男爵からいわれの無い濡れ衣で婚約破棄される。
    ヴィヴィアンは継母を引き立てる為に服装も地味にさせられ宴では壁の花、笑顔は封印、冷徹な令嬢と呼ばれる程で男性と戯れる筈も無かったのだが…

    そこに異国帰りの誰もが羨む地位と羨望のイケメン公爵シルベストルから突如キスされ電撃求婚される。
    ヴィヴィアンに幸せになって欲しくない継母は結婚に反対するがシルベストルが言葉巧みに承諾させヴィヴィアンを公爵邸へ連れて行く。

    シルベストル公爵邸は豪華でヴィヴィアンには信じられない程恵まれたものだった。
    ヴィヴィアンを愛するシルベストルも使用人たちも皆優しい。
    シルベストルが何故これ程ヴィヴィアンを思っているのか?
    …実は小さい頃、ヴィヴィアンの屋敷内のお気に入りの場所で泣いていた男の子はシルベストル。ヴィヴィアンの実母の遺したノートをあげた相手だ。
    異国の地でそのノートに支えられ生きてきたシルベストル。
    ヴィヴィアンの不遇を知り、そのノートに書いてある事を実行しようと思ったのだった。

    さっさとノートの話をして、返せば済むものを!
    シルベストルの勘違い感甚だしく、ヴィヴィアンも超ネガティブ思考で、途中イライラ感半端なし。
    でも、やっと打ち明けられます☆
    二人が連弾する際、シルベストルが異国の地で自死の道具じゃないからピアノは許されたと話すのが幼少期に辛い思いをした事が伺われる。
    邸にヴィヴィアン父と継母を招待してヴィヴィアンのいじめや継母の浮気を断罪するシルベストル公爵だが肝心のヴィヴィアンは、なぜそんなに酷い事を言うのか?と、笑ったり怒ったり泣いたりする感情が解らない様子。
    幼少期からの虐待でヴィヴィアン、かなり病んでる。そんなヴィヴィアンを心から愛してるシルベストル公爵。
    これから一緒に暮らして愛情たっぷり注ぎ、感情を表せるヴィヴィアンになれる日が来る事を願って。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    転生して9歳なら嫁ぎ先は自分で選ばせて!

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    イザベラの両親は学者でボンドという帝国の謎の空間探索で殉職。
    前世ではロジモント公爵家に嫁いだが酷い虐待を受け、そのうえ両親の遺産を全てロジモントに譲渡する遺言状を書かされ毒殺された。

    イザベラは転生し9歳、記憶と頭脳は20歳。
    嫁ぎ先は皇家を守る帝国の治安を司るバルムート家にと陛下へ申し出る。
    キャラハンバルムートからは何故、狂犬と呼ばれ嫌われている当家なのか問われると
    「法を守らない人は罰を受けるべき、一員となって無法者を断罪したい」と答え、
    「一ヶ月耐え抜く事ができたら嫁にする」

    クールで素敵なキャラハンと年の差婚!
    きゃ~~~♡
    と思いきや、キャラハンには離婚した妻との間にユータ公子が居たのだ。

    イザベラはユータと一緒に学問や剣術を勉強する事を許される。学者の子という遺伝もあるのか頭脳明晰で騎士団の爆弾の図面も完成に導き勲章受章。幼くして騎士団入団する。
    イザベラは体力が無いがシュワ玉を開発したり騎士団に貢献する。
    カリギュラ裁判長を裁判に引き出し、ロジモント公爵が黒魔法使いと内通し体内に黒い霧を保有していた罪を暴き有罪にする。

    シーズン1が終了。
    シーズン2はイザベラとユータが15歳に成長。
    イザベラ両親の謎の遺産、ラドグルンの王冠の秘密とは?ボンドとは?
    またまだ謎が多く、まだまだ続きます。
    話についていけるかなぁ~

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    ゲス親友に気づかないのも自業自得?

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    28歳の園花は「私は選ばれない、私じゃない方が選ばれる」と思って過ごしている。
    では果たして〈それは何故なのか、どうしてそうなるのか〉は考えたのだろうか。

    親友の美雛とは何でも話す間柄。しかし実は本当の親友と思っているのは園花だけで
    「私の下でいてね、くっくっ!」と邪魔ばかりしていた美雛。園花が悪魔の似非親友にいつ気づくのか。美雛がぎゃふんとなるのが見たくて応援して読み進める。
    少しでも一緒に居れば美雛のキャラに気づき正体が見抜けそうなのだが、何年間も邪魔され続けている園花。
    「あ~また、だめだった。私っていつもこうなっちゃうー」
    本当にもう天然とかお人好しを通り越してるがそこも美徳的となっている。
    仮の婚約者として社長からの指輪紛失の件も、気付けよ!
    婚活アプリブッチの件も、気付けよ!
    少~し考えたら、事前に美雛に根掘り葉掘り聞かれたり、美雛にしか話してない事に気付くのではないだろうか?
    いつか園花がニセ親友美雛のゲス性格に気付いて反撃し、ギャフンと言わせて懺悔させる日々が来るのだろうか。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    脳内茶葉愛が溢れ過ぎ☆茶葉モンスター

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    茶師の采夏は都の皇帝献上茶の選定会へ行く筈が、間違えて選秀女に並んでしまう。後宮妃となり皇帝に出会い、周りの人の心を茶葉で動かしていく。
    采夏が可愛く天然。茶葉の話が半端なく知識豊富で勉強になり、楽しくどんどん読めるお話です。

    とにかく茶葉関連を語らせたら止まらない茶道楽の極み。誰であろうが茶師を下賤呼ばわりされるとキレてしまう茶葉モンスター。
    普段は周囲で何が起ころうが動じない、気にもしないがお茶への執着がすご過ぎて水、お湯、茶葉が絡むと途端に豹変するヤバいが可愛い采夏。
    それでいてお茶を淹れる姿は、妖美な空気を纏い、美しい所作、誰をも極楽へ導く采夏は単なる茶農家の娘とは思えない気品を持ち合わせている。
    采夏は都の選定会へ行く途中、銘茶を扱う店主の懐にある茶葉を利き茶勝負で勝ち、まんまと手に入れる。采夏の持つ数々の銘茶も道中利き茶道場破りで手に入れたものだった。
    後宮で偶然、変装していた陛下に出会う。陛下の懐にある高級茶葉でお茶の本来の美味しさを伝える。お茶から様々な幻想を起こした陛下から相談を受け、実権を握る秦から政権を奪い取る話となり陛下のお供として男装に変装して…
    采夏の脳内は茶葉しか無いが、知らず知らずのうちに解決に導いていく。

    そもそも茶道楽、高級茶葉で利き茶できるのはただの庶民ではないとは思っていたが実は南州の茶道楽姫で。
    茶葉しか興味の無い采夏は、果たして陛下の気持ちに気付くのか、素敵な陛下と天然采夏の今後はどうなるのか楽しみ。

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