5.0
ピカレスクの王道!
一国の宰相として、突如転生の事実を受け止めねばならなかった主人公。しかも、自分の娘が、王子から断罪されている最中というのっぴきならぬ状況。
でも、神に一言嘆いたのは、この場面だけ。ここから、チートな知識と天性の回転の速さ、宰相として、酸いも甘いも噛み分けた経験値、その全てを駆使し、恐るべきスピードで知略を重ねながら復讐劇を開始します。
正義を振り立て、見えるものしか見ようとしない王子たちを嘲笑いながら、疑心暗鬼に落し込み、(読者も一緒に)手のひらで転がし、まさに悪漢!
ピカレスクの条件、読者に愛されるというポイントも、王子側が阿◯に見えて仕方なし、という変化球だが文句無し!BLのカテゴライズではありますが、そんなの気にせず、ご一読あれ。
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毒を喰らわば皿まで