めちゃコミック20周年

藤えまりさんの投稿一覧

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評価5 51% 101
評価4 39% 78
評価3 6% 12
評価2 4% 8
評価1 1% 1
11 - 20件目/全55件
  1. 評価:5.000 5.0

    ひとりの女性の生き方とその荒波

    最初はグルメ+恋愛漫画かな?というノリで読み進めましたが、そんな浅いものではありませんでした。
    何を大切にして生きるのか、働くのか。
    毒親(と一概に括れる親ではないですが)との確執とどう付き合うか。折り合いをつけるのか、あるいは乗り越えられるのか。

    迫りくる荒波をどう乗り越えるかと読んでいると、いつの間にか波はさらに複雑化。
    わかりやすい物語や、すぐに理解のできる展開ばかりではないだけに、そこで離れていく人も多いかもしれません。
    でも人生ってそういうものでしょう。

    特に、寺育ち故の食感覚と、大女優の娘だからこその母娘問題は、普遍的なテーマを鮮やかに見せてくれていると思います。
    わかりやすくてただ通過する物語ではなく、一見わかりにくいからこその深さで、読んだ人間の人生を少し向上させる力をくれる物語です。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    熱くて熱くて、気づいたら読み耽ってました

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    バレーボールで他の球技と決定的に違うのは、ごくあっさりと点が取れる「場合がある」こと。
    つまり上手くすれば、一回のサーブだけで一点獲得できる球技である。
    一度しかボールに触れずに一点なのだ。

    このバレーボール漫画はそこを上手く使っていて、都立高校ながらに強豪校とやり合う熱い展開が目白押しなのです。

    主人公は足の怪我に苦しんだ中学時代に練習しまくり、高精度のサーブ技術を身につける。
    サーブだけのエース(サービスエース)と呼ばれながらも少しずつ怪我のトラウマを克服し、サーブ以外のプレーの力をつけて成長していくさまも読みどころ。
    ライバル校もそれぞれに個性的かつ魅力的で、バレーボールがやりたくなってしまった。

    続編の「ハリガネサービスACE」は便宜的に作品を区切っただけと思われる。続編というより続きの巻。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    ほのぼの読めて、最後に泣いた。隠れた秀作

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    ほのぼの読めるのに、最後まで読むとじんわりと良さが浸透して涙がじわじわ出てきてしまう物語でした。

    二人が大きく違ってても、打ち明けられなくても、友達でいた時間が褪せるわけではなくて、理解しようとしてくれた人がいた事実も残るわけで、それがどんなに大切なことか、最後まで読むとわかってきます。
    過去が今の自分をつくってるし、過去という支えが希望をつくるんだなあ。
    友達だった時間の輝き。
    ぜひ最後まで読んでみてください。隠れた秀作です。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    こんなに優しいキャラを他に知らない

    ひとことで言ってしまえば、島さんの人柄が、コンビニバイトという無機質な仕事をとても色鮮やかに見せてくれる漫画です。
    大きなドラマはそんなにはありません。でも島さんの、人への関わり方が本当に優しい。こんな風に羽のようにさり気なく肩を叩けるキャラクターを、私は他に知りません。
    ぜひたくさんの人に読んでほしい作品です。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    前作で描ききれなかった二人の関係

    北条先生がこの作品を描いた意味がわかった気がします。

    そのヒントは、シティーハンターと微妙に異なる設定にありました。
    美樹の不在、教授はドクと呼ばれ、リョウの自宅もなんだか違う。リョウと香の出会いまでも異なっています。

    これはあくまで私が感じた答えですが、
    ああ、北条先生はリョウと香を描き直したかったんだ、と思いました。
    直すというと言葉は悪いかもしれません。少年誌のシティーハンターでは描くのが難しかった面を、存分に描きたくなったのでは、という感じでしょうか。

    きっと連載開始時は、こんなに長い連載に、またこまでの人気作になるとは思っていなかったはずです。
    だから描いているうちに、最初の設定に作者自ら手を加えたくなったり違和感を持つといったこともあると想像します。何せ連載開始時とは愛着が全く違うはず。

    だからこの作品は、シティーハンターで描けなかった、あるいは描き直せなかった、北条先生の中で熟成したリョウと香なのだと思います。
    理想のリョウと香の関係、と言ってもいいかもしれません。
    それを正面から描いたらあまり物語にならないので、香がいなくなった世界にしたのではないかな。北条先生照れ屋だし。

    それにしても出会いまで変えるなんて、キャッツアイのラストを思い出しますね。

    • 8
  6. 評価:5.000 5.0

    人生の軌道を少し良きものにしてくれる

    世界観が完成されていて、魅力的で、少しずつ読みたいけれど、続きが気になって時にはずんずん読んでしまう素敵な作品です。
    シーヴァとせんせの生活に流れる、穏やかなものが特に素敵。

    読み始めは、差別というものの本質を描いているのかなと思いました。読み進めるうちに、守るとは、幸せとは、生きるとは、愛するとは、…とどんどん考えさせられる(というより感じさせられる、に近い)テーマが増えました。

    そして最後は、一人ということと、ふたりでいることの決定的な違いを思い知らされました。
    すぐには役立たないけれど、この作品からもらったものは私の人生を少し良きものに軌道修正してくれるという予感がします。

    ラストが読み取れない、という方がいるようです。
    わかりやすさを重視する作品がここ数十年で増えているので無理もないかもしれません。
    でも、ちゃんと読めば、十分伝わります。わからなければ何度も読んでみてください。わかりやすくはないからこその、余韻や深みや広がりが存在します。

    大事なのは、時間の長さではなく、二人いるということ。私はこれは、最大限のハッピーエンドだと思っています。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    何かが癒される不思議なひと夏

    もうお約束ばかりの恋愛漫画に飽きました。
    ヒロインがいて、歳近い男子と変わった出会いを果たしたら、紆余曲折あっても結局のところ恋に発展して、右往左往。

    この漫画はそういうんじゃないです。少女漫画的都合の良さはあるものの直接的ではなく、受け入れてみればひとときの休息時間。
    何かが癒される力を感じる不思議な漫画、不思議なひと夏のお話です。

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  8. 評価:5.000 5.0

    全年齢向け!作者の人生経験あっての傑作

    少女漫画って若い方が描きやすいのかなってイメージがありました。
    でもこの漫画は、少女漫画でありながら作者の人生経験が大きく生かされており、またどの年代の人が読んでも心に届くものだと思います。(死期が近ければまた別かもですが)
    とっくに結婚をしているアラフォーの私も例外ではなく、後半はどんどん涙が溢れてしまい…。
    大切なメッセージをたくさんの少女(と少女の心を持った大人)に送り届ける傑作です。

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  9. 評価:5.000 5.0

    少女漫画の限界に挑戦したのかも

    絵柄こそ少女漫画の王道ですが、中身はどう見ても名作です。
    それも万人が名作として読める豊かな世界観、深さそれも抉るような深度、登場人物があれだけ多いのに見事なキャラクター造形、そしてページをめくるのを止められなくなるドライブ感と見事なストーリー展開が備わっています。

    『ミステリと云う勿れ』が面白かった人なら病みつきになるドライブ感です。
    少し長いのでちょっと覚悟は要りますが、なんだか空しく感じられる休日などに是非ぜひ!

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