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読めばもう少しだけ自分らしく生きれるかも
15歳という、人生で最も多感な時期に突然両親を事故で失うというのは、どんな衝撃なのだろう。
そんな朝を引き取った叔母槙生の職業は小説家で、感情や孤独への理解が人よりあって、どのように朝と朝の感受性を守っていくのかと気になってどんどん読んだ。
それは待つことでもあり、そばにいることでもあり、向き合うことでもあり…。
その内朝をとりまくものと槙生を取り巻くものが相互に変化していき物語を紡いでいく。
朝の喪失をここまでリアルに描き出すことができるなんて作家ってすごい。そして槙生のように朝を尊重しつつ守れたら。
槙生は決してできた大人ではない。しかしその人がその人として生きるために大切なもののことをよく知っている。
だから15歳の心配をして読んでいたらいつの間にか読者は自分の生き方まで問われることになったりする。15歳も35歳も揺るがされる。
そこに真剣に向き合った読者は、少しだけ自分らしく生きられるようになるのではないだろうか。
そう、朝のように。
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違国日記