3.0
エースをねらえ!の感想
悪役令嬢もののアニメを大量に視聴してしまった今再読すると、もうお蝶夫人が主人公にしか見えなくなってしまっております…。
-
0
13849位 ?
悪役令嬢もののアニメを大量に視聴してしまった今再読すると、もうお蝶夫人が主人公にしか見えなくなってしまっております…。
本当は怠け者だが、しぶしぶ大活躍、という主人公は漫画の設定としては割と多いと思うのですが、「働くぐらいなら食わぬ」とまで言い切る程の怠け者の主人公は、この作品の主人公くらいしかいないのではないでしょうか。
ヘルメットにツルハシで土木工事をしても爽やかで美しい女性、という敵のキャラクターも他に類をみません。
キャラクターが振り切っているのがこの作品の魅力だと思います。
「花にうずもれて」を読んで、初めて、「良く考えてみると、少女漫画って凄い勢いで背景に花が咲き誇っているけれど、それを全く不自然に感じないのは、作者の方々の技量のおかげなのだ」と気が付きました。
「ゲートボール〇〇(レビューに書けない不適切用語だったとは!びっくりしました)事件」で、運動不足はかえって疲れやすいという事を知りました。
時々あのコマを思い出しては運動せねばと思いますが、なかなか運動出来ません。
関東大震災後を生き延びた主人公のセリフ「主人公は死なず」と、主人公が働いていた会社の壁に「金は正義だ真実だ」と書いてあったことが、忘れられません。
主人公の女の子が、図書委員長であることが、元図書委員長としては大変嬉しかったです。
世界史は苦手だったのですが、楽しく読めました。
この中では「Intolerance…」が好きです。
高原の別荘で夏を過ごしているような気分に浸れるからです。
ちょっと怖いお話ですが。
この作品は、映画化もしており、この作者さんの代表作と言って良いのではないかと思います。
この作品以降、作者の方の絵はどんどん洗練されて行くのですが、私はまだ素朴な感じが少し残っている、この作品の頃の絵が一番好きです。
この中では「青い瞳の食欲魔人」が好きです。
確かに、一緒に食べる人や、環境によって、味の感じ方は大きく変わるよなあと思いながら読みました。
モブの中に、自分も野球選手になろうとテストを受ける作者の方や、応援する作者の方らしき姿が見受けられ、そんな所からも、作者の方のプロ野球への愛情をひしひしと感じる作品です。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
エースをねらえ!