3.0
極上の絵と、おぞましいストーリーと
黒沢先生の絵は相変わらず、美しく洗練されていて、見とれます。
極上の絵です。ですが、今回のストーリーは、おぞましいことこの上ない。
猟奇的な、異常心理の、クライムストーリーですが、打ち切りのためか、モヤモヤが残ります。
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黒沢先生の絵は相変わらず、美しく洗練されていて、見とれます。
極上の絵です。ですが、今回のストーリーは、おぞましいことこの上ない。
猟奇的な、異常心理の、クライムストーリーですが、打ち切りのためか、モヤモヤが残ります。
最後まで読んで、「ああ、あれはそういう意味か」と分かる。
そして改めてもう一度、読み返してみる。
解説もあるので、とても分かりやすい漫画です。
しかし、ギャグっぽい絵と内容がミスマッチ
芥川龍之介の鬼気迫る絵師の話。それを漫画で表現しようとする試みは買いたいです。
ですが、やはりその芸術に全身全霊で没頭し、その完成の為ならどんな犠牲もいとわない
そんな男の狂気を描くことのできる文才を超えることは、なかなか難しかったのではないかと思えます。
長きにわたるブランクを経て、再びデイモスが、ヴィーナスが、美奈子が・・・と期待していたのですが
そして池田悦子先生原作、あしべゆうほ先生画、ということで否が応でも期待値は高まります。
表紙のデイモスのお顔も、やや若返ったかな?とは感じましたが妖しく麗しい。
なのに、ページをめくれば、白い部分が多く、キャラの線もきちんとデッサンとれてない。
ストーリーも、本当に完結に向かっているのかと思う程・・・
期待しすぎたのが悪かったのか、それとも思い出は美しいままにしておいた方がよかったのか。
「少年ジャンプ」に掲載されていたというのが今となっては信じられない・・・
お薬、婦女〇行、リンチ、何でもあり。
それがまかり通って、この世には神も仏もないのか、と絶望した中で舞い降りる黒い天使。
法で裁けぬ外道どもを粛清してゆく〝仕事人”はいつの世も必要とされるのでしょうか。
でも、名セリフ〝地獄に堕ちろー”で悪人を処刑しても、どこかモヤモヤが残ります。
それは、こうなる前にもっと早く悪を止めててくれれば、悲劇が防げたのかも、と思うからです。
主人公が超能力者のため、困ったときには都合よくその力を発揮。
ややご都合主義の展開ではありますが、その力が、男女関係の時にはほとんど役に立たないことがラブコメとして成り立ってます。やや恥ずかしい展開や言いまわし等がありますが、これも80年代の青春の輝きを放ってますね。
(未成年の飲酒や喫煙など、今ならアウトの描写も、あの時代は緩かったなぁと思います)
わたせせいぞうさんは都会的な男女の愛の機微を描くのを得意としてらっしゃる。
だから、この作品はちょっと意外だった。
彼なりのハードボイルドを描きたかったのかな?
でもやはりソフィスティケートされた世界の方が私は好きです。
第1話から、肉体的・精神的なDVを繰り返す夫の描写が続き、読んでいて辛くなりました。
「りぼん」で連載されていた本田先生しか知らない人には、ショックな展開です。
でも、絵が綺麗だし、ヒロインを守ってくれそうな先輩が現れたので、何とか最後まで見届けたいと思います。
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フェチクラス。