エルジュがまだミリアム好きかもしれないと誤解しているシビル。
自分が権力を持たずもがいていた頃、
自分の子を身籠りながらエルジュは体を預けた。
そうならない為に秘密を自らミリアムに打ち明けるという賭けに出たのにも関わらず失敗。
どうにかエルジュを尊重しようと嫉妬に駆られながらも処刑を先延ばしにしてきた。
エルジュはそんなシビルの感情を知る由もない。
まさかまだ自分がミリアムに気持ちがあると誤解しているなんて。
だから彼の全てが自分を縛り付ける枷でしか無いと思ってしまう。
言葉足らずの愛しか示せないシビルの
無慈悲にすら感じる行動が
エルジュの気持ちを遠ざけてしまう。
本当はただエルジュと一緒に自分だけを見ていて欲しいと願うだけなのに。
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サベージ・キャッスル~堕落の迷宮~
048話
サベージ・キャッスル~堕落の迷宮~(48)