5.0
先読みできない心地良さ
今は亡き、吉野朔実のやや後期の短編集。
女史の【少年は荒野をめざす】や【ジュリエットの卵】が好きだった方の期待をも決して裏切らない作品ばかりです。女史の親切心のない(褒め言葉です)セリフ回しと、ストーリー展開に、1度はまってしまえば、その心地良さから一生抜け出せないかもしれません。
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今は亡き、吉野朔実のやや後期の短編集。
女史の【少年は荒野をめざす】や【ジュリエットの卵】が好きだった方の期待をも決して裏切らない作品ばかりです。女史の親切心のない(褒め言葉です)セリフ回しと、ストーリー展開に、1度はまってしまえば、その心地良さから一生抜け出せないかもしれません。
高齢者のリアルすぎる描写にときどき胸が痛むけれど、まり子さんがとても魅力的です。ほんとかわいらしい!そして勇気があって、人の痛みを自分のことのように思いやることのできる優しい人です。こんな80才になりたいな〜と思いました。
結果は大当たりで、ドはまりして一気に読んでしまいました。
人生リセットを軸にしているので、前向きな内容に元気が出ます。ただそれ以外の魅力もある作品で、それぞれの人物の描写がとても丁寧なので、再読しても楽しめる作品かと思います。
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透明人間の失踪