4.0
見守りたくなる二人・・
タイトルと絵の綺麗さに惹かれて読みはじめました。
神話の時代から続く中華風の帝国が舞台です。生まれ育った村で虐げられていたヒロインが、悲劇に見舞われながら皇帝の側室となるところからストーリーが始まります。
不遇に育ってきた孤独な皇帝が狂気に蝕まれる苦しみから、ヒロインと出会うことで解放され、癒されていきます。同時にヒロイン自身の人柄や生き方をとても愛おしく思うようになり、大切にしていきます。
神の子孫である皇帝と、癒しの力をもつヒロインとの出会いが必然であったかのようにお互いに惹かれ、掛け替えのない存在になっていくのですが、その過程が良いんです!
運命的な出会いでありながらも何かに試されるかのように困難にも合う二人ですが、孤独で誰にも心を許さない猛獣のようだった皇帝と、欲やあざとさのない真っ直ぐに進もうとするヒロインが心の結び付きを深めていく様子が微笑ましいです。そして主人公二人の表情が可愛かったり色気があったりで素敵です!
周囲の人たちのキャラクターがあまりに悪人過ぎたり、単純すぎたり、時々言葉のチョイスがおかしな感じだったり、謎が中途半端に残ったりと突っ込みたいところもたくさんあったのですが、結局最後まで読んでしまいました。
この作品での見所は個人的には陛下と芭陽、ヒーローとヒロインの互いに必要とし合う純愛です。
自分の命よりも相手のことが大切になった二人だからこそ、自分達の力で新しく生きる道を選べたと、タイトル通りの関係に正しく収まれたと感じました。
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太陽の主