3.0
心の中のぶーこ
一番近い友達なのに…一番近い友達だからこそ、幸せを祝う気持ちだけでなく、羨んだり焦ったりする気持ちも出てきてしまうものだと思います。
自分の方が勝ってる!とまで思うと性格が悪く感じますが、自分は遅れてないんだと安心するくらいなら身近な感情かもしれません。しかし他人と比べて優位に立ちたいという根っこは同じです。
ぶーこは作品として極端に描かれていますが、誰の心のなかにもある醜い感情を象徴する存在です。
性格がかなり歪んでいるぶーこですが、生い立ちには同情すべき点も少なくありません。彼女自身も深く傷付いていました。
友人を失ってから心の治療を始めていますが、本来であれば傷付き体験をしている子供時代から治療が必要だったはずです。
自分の心が健康でないと人を良く思えなくなってしまいます。
人の幸せをなんだか素直に喜べないとき、心の中のぶーこに気付き、自分をふと見直して心の健康を取り戻すことが大切だと思います。
そんなことを改めて考える機会になる作品です。
- 21
醜女の親友~絶対アタシのほうがマシ!~