5.0
ラストまで楽しく読めた
乙女ゲームの悪役令嬢として生まれ変わったバーティア。
婚約者のセシル殿下とゲーム内のヒロインが結ばれる為に悪役令嬢を全うする事を誓う!
この冒頭の部分だけで一気に引き込まれました。
幼い頃のポッチャリとしたバーティアの天真爛漫な勢いと、まったく動じないセシル殿下が対照的すぎる。
この動と静の関係はラストまで変わりません。
少々抜けてて猪突猛進するバーティアが可愛い。
殿下や友人達に幸せになって貰う為に悪役令嬢として奮闘していきますが、結果みんなハッピーになるので心優しい正義の悪役令嬢ですね。
そして、何をやっても天才的にできてしまうが、人に無関心で感情が欠如しているセシル殿下は、いつの間にかバーティアによって様々な感情を持つようになり、冷静に溺愛してる所も読んでて楽しい。
本来ならセシル殿下と結ばれる予定のゲーム中のヒロインが腹黒かったり、ヒロインの精霊により殿下が本来のストーリーの世界に入り込んでしまったりしますが、本当に幸せなエンディングで終わります。
謎に思っていた事も明らかになり、結婚後のエピソードも面白かった。
二人の子供がまさにミニバーティアとミニセシルです。続編がぜひ読みたいと思う作品でした。
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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。