4.0
闇深すぎるけど先が気になる
序盤だけ読むと、ただのモラハラ不倫旦那との離婚の話しに見えますが、本質はそこではありません。
とにかく旦那側の人物、不倫相手も姑も闇が深い。ただ、タイトルにある通り旦那である健は妻であるヒロインを深く愛してます。
健は兄弟で格差をつけられ、母親に愛されず育てられている。ヒロインにモラハラをしたのは、不倫相手から守る為という感じもするが、元々持っていた性質にもよるような気がする。
モラハラをする人は、コンプレックスや妬みなど心の闇を知らないうちに抱えている場合が多く、根本的には兄弟を差別した母親の育て方にやるものが大きいのではないか。
健、母親、不倫相手には共有する秘密があるが、知れば知るほど闇深い。
妻を愛しているなら、秘密を打ち明けて今までの態度の理由を謝罪してやり直すパターンもあるが、そうすることも出来ないほどの重い真実で読んでて苦しくなる。
ヒロインからすると、完全に一方的な旦那側の闇に巻き込まれた形ではあるが、健もある意味被害者かもしれない。
唯一、幸せになれそうなのは、離婚にこぎつけたヒロインだけで旦那側の人物は皆、破滅に向かう。
読み進めるほど、謎が深まり明かされていく展開は、サスペンスドラマのシナリオになってもおかしくない面白さはある。
どんなに愛していても、過去の闇がある限り健は結婚するべきではなかったし、モラハラは許せないけど同情心が湧いてくる。
家族に愛されずに育った故に愛し方も分からず精神的に支配する事で独占欲と愛情を満たしていたのかなとも思う。
ヒロインは本当に幸せを掴んでほしい。
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夫の愛を妻は知らなかった~零れる焔~