中村小太郎さんの投稿一覧

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    恐怖が絵柄に頼りすぎで浅すぎる

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    一話を読みましたが、とにかく絵柄と怖そうなシチュエーションだけでホラー漫画にしているだけで、話の内容と恐怖感が浅すぎる。

    以下ネタバレ有り。

    一話目。
    女性が同棲している男性の怠慢からコンビニに牛乳を買いに行く羽目になり、その過程で事故死することから、女性が男性を道連れにしようと化けて出る話。

    ・序盤から幽霊(もしくは別の何か)であることが明白で、恐怖する前の緊張感がない。
    →ホラーの映像作品にもあるが、 幽霊が出る前の緊張感(不気味な物音、見切れる幽霊、実は友人の悪戯等)を高めることで恐怖を煽らず、いきなり幽霊が出てくるだけ。裸体で登場させるのではなく(描きたかっただけ?)、例えば、最初は女性の声だけ聞こえ、聞こえた場所に行ってもいない。それを何度か繰り返し、玄関にたどり着き、玄関でのやり取り(玄関から半身だけ出している、彼女が交通事故で死んだ連絡がある)をしたほうが緊張感があるはず(彼女の死の示唆は事前の前振り話(死人が生きた人を道連れにする話)や外から聞こえる救急車の音等すれば良い)。

    ・内容が適当すぎる。
    →前置きの話が本筋とズレていて、話がきちんと考えてられておらず、その場の勢いで制作しているように感じる。それが原因で、恐怖のシチュエーションに疑問を感じてしまう。
    本筋の前に、『ときに死人は、(中略)、生きているものを道連れにする。しかしその際、ついていかなければ、何も問題ないが...』と前置きをしていたが、本筋の話では、男性はついていかなかったが、その正体(女性の事故後の損傷した半頭部)を見てしまったがために死んだ(恐らくはそれ以上の恐怖)という顛末だった。
    前置きでは、恐らく奥さんを呼ぶ故人の旦那さんの幽霊、そしてそれについていくと良くないことが起こるという内容だが、【ついていく】と【見てしまう】では状況や意味が異なるのだから、【何も問題ないが...】という部分が意味のないミスリードになっており、恐怖の重点をズラしている。
    話の組み立てが苦手であれば、ホラーは理解できない状況や現象を主軸にストーリーを作れば良いと思う。

    今後同じ展開で作るのであれば、近年の漫画作品であれば『いしかわえみ』さんの【絶叫学級】、理解できないホラーであれば『田口翔太郎』さんの【裏バイト】少し古い作品であれば『中山昌亮』さんの【不安の種】などを参考にしたら良いと思う。

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