5.0
格好良い悪役令嬢
単行本一巻分まで読みました。
率直に言ってとても面白い物語です。
冒頭はよくある悪役令嬢モノの断罪シーンですが、これが読むにつれて単なる悪役の断罪でないことが悪役令嬢ウェルミィの人物像と共に明かされていきます。そのウェルミィが本当に格好いい!愛する人の為に覚悟を持って行動する強かさと、策を練る聡明さに惹かれてしまいました。物語は彼女の目線から動いていくのですが、側から見れば一方的で爽快な断罪が、実はウェルミィの暗躍による狙い通りの制裁であったと判明していく様も面白いです。最愛の人である義姉を幸せにするべく行動する彼女の悪役っぷりも素敵です。断罪中の非を認めない令嬢っぷりも流石だなあと思わされました。ああいう演技ができるキャラクターは割と好みなので、その頭脳と相まって、私的にはどストライクな令嬢です。格好いいひとは美しいものなので……。そのまま彼女の思い通りの断罪がなされていくのですが、途中から想定外の出来事が起こり始めます。自分がするつもりの無かった断罪があったり、彼女でも知らなかった真実が明かされていったり……冷静ながらも焦る悪役令嬢も素敵です。それから断罪物語はクライマックスへと突入しますが、ウェルミィの心情の爆発が大変に良いです。個人的に、一巻の中で一番好きな場面でした。心に秘めていた思いがなりふり構わず力強く吐き出されていくのが格好良く、こちらのテンションも上がっちゃいます。最終的に、彼女の舞台は想定外の結末を迎えます。正直そうなるのか、と驚いてしまいましたが、悪役令嬢を演じてきた彼女の頑張りを理解してくれている人達がいたということに安心もしました。一途な女の子にも幸せになって欲しいですからね。
以上が一巻分を読んだ感想です。続きも読んでいく予定ですが、これからどうなるのか予想がついていないので楽しみにしています。それくらい満足できた作品なので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
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悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~(コミック)