5.0
♪パッヘルベルのカノン♪
抗えない家庭の事情や学校での理不尽な扱われ方など、重たいエピソードを交えながらもどこか美しい詩のように、静かに語られる物語です。
読んでいてハラハラとしたり驚いたり笑いだしたり、突然に感情を揺さぶられることは少ないか全く無いかも知れません。主人公もその相手も終始(キスをするにも)淡々としていて、読者としては感情移入しにくいかも知れません。
だけどいつの間にか心をグッと掴まれていて、なぜか続きが気になる作品だと思います。最初から最終話までを読む間、BGMにずっと同じ音楽ーー静かなクラシックーーが流れている感覚でした。
♪パッヘルベルのカノン♪
私のイメージで恐縮ですが。
詩や音楽を感じながら静かに楽しめる作品でもありました。おすすめです。
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ヒヤシンス。