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この王女は血の通った温かみは感じないが、肌も髪もまつ毛まで真っ白なアルビノ的な透き通った美しさがある稀有な人だ。
こんな外観の人間はそうそう居ないと思うから、名乗らなくても王女だと察しがついたのかも知れない。
その人が王女なら、近日中に輿入れがあるなどの噂はあるだろう。
そんな人が死にたいなどと口にするのは、不幸な結婚を嘆いての事では?‥と想像出来る。
プロローグで花嫁の馬車が襲撃を受けた場面があった。
読者目線で言えば、襲った賊があの男の手の者で、王女を連れ去って欲しいと思ってしまう。
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略奪婚
005話
第4話