3.0
フラットストーリー
ストーリーに展開が少ないため、はなはだフラット。
伴い、読者の感情が揺さぶられることもない。
陳腐、かな。
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49237位 ?
ストーリーに展開が少ないため、はなはだフラット。
伴い、読者の感情が揺さぶられることもない。
陳腐、かな。
時折りあるヒロインを同世代の親族数人に拡大する3パターン物語り。
これは『緋色の花嫁』のヒロインと親族になる別ヒロイン物語り。
『緋色の花嫁』はなかなか進展しそうにない物語で読者(私だけか?)がハラハラする。
一方、こちらの作品は互いの気持ちを読み間違えたり、誤解があるものの、比較的スムーズにまとまる作品。そのためか、ハラハラがない分、ドキドキもなかった。
とはいえ、疑問が生じたり、納得できない作品ではないので星4つとした。『緋色の花嫁』も星4つだから、こちらに対して少し甘い評価になった。
ヒロインが難しい環境下ながら、見事に恋へ、そして愛へと昇華していく作品。
あまりに恋愛とは縁遠い冒頭で始まるため、どう恋愛に展開していくのか疑問に思った。描いたとしても読者を納得させるストーリー展開は難しく、結果、不発作品になるのではと危惧もした。にもかかわらず、情熱は冷静な論理や思考を超えていく。ジワリ、ジワリと2人の気持ちが熱して熟されていく。恋愛は理屈じゃない、そのものの作品。
ヒロインとその愛する人との恋愛が行き違う。
タイトルからも分かるように、ヒロインは愛する人から逃げ出すが、逃げ出してヒロインへの愛に気付くパートナー。
何もかも恵まれていて立場があると、誰しも自分の本心に気が付きにくいのかもしれない。
だけど、悪意があった訳ではない。なので、誤解を解き、互いに相手の気持ちや状況を理解して、不ニのパートナーだと改めて気づき合ってハッピーエンドを迎えてほしい。ヒロインの幸せを心から願う作品だ。
ハッピーエンドを期待して、この時点では星4つにしておいたが、ラストはいかに。
安定飛行⁈というのか、その分、盛り上がりに欠ける。特に肝心のラストシーンにもかかわらずあまりにあっけない。
結果、可もなく不可もない作品。
なんだかラストがあっけなくて、感動できない作品だった。不発、という言葉がピッタリな作品。
最近のハーレクインではストーリー展開に矛盾がなく妥当にイラストが描かれている作品かどうかが高評価に繋がると思っている。
ただこの作品は、読み手からすると必要になるのではないかと思える場面の細かい理由や釈明説明を描写していない。にもかかわらず、スッキリとしたストーリーで理由や釈明描写がなくとも納得できる展開。
誰しも有りそうな若かりし頃の苦い失敗を見事にカバーさせるストーリーに、思わずヒロイン達を応援したくなる清々しさ。
この作品も逸品だと思った。
ハーレクインをあまた読んでいるが、これほど清々しく、それでいて恋愛を描いている作品は無いと思う。
架空の存在を指南役に当てて、単なる恋愛ストーリーとするのではなく、読者に豊かで幸せな人生を目指すよう促しているように見受けられた。
ただ、指南役が明かされる最後は見もの。完全に納得できる珍しい逸作。素晴らしい‼️
ここ最近、新装版が頻繁にでているが、ストーリー描写が不十分な作品が多く見受けられる。
その結果、それなりの代金をはらっているにもかかわらず、感情移入もできず腑に落ちない後味の悪いものが多かった。
だけどこの作品はヒロインの感情や考えだけでなく、ヒーローや家族の感情描写もポイント、ポイントで巧みに描かれている。
ストーリー展開も自然だし、気持ちよく受け入れられた。
久しぶりに納得のいく作品だった。
結婚の一方で、離婚も珍しくない時代になった。
双方の自己主張は大切だが、この作品が示唆しているように『相手を尊重』することが結婚生活の持続に必要なことかもしれないと感じた。
頭の片隅にとどめておきながら、生きていきたいと思った。
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